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「案件ガチャ」はなぜ起きる (1/5)

IT業界解説シリーズ、第5弾は三次請け以降で働くエンジニアが知っておきたい「案件ガチャ」の発生メカニズムと攻略法を徹底解説します。

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 スキルは磨いているのに、なかなか良い案件に参画できない――こんな悩み、抱えていませんか。

 SIは、エンジニアが次にどのような案件に割り振られるのか自分で選ぶことが難しい業界です。当たりの案件もあればハズレの案件もある、例えるならスマートフォン向けゲームでガチャを引く――「案件ガチャ」のようなものです。

 実は世の中には、「良い案件に参画できる確率が高いガチャ」と「低いガチャ」の2通りが存在します。「ハズレの案件ばかり引いているな」と感じている方は、もしかしたら引くガチャを間違えているのかもしれません。

 自己紹介が遅れました。私、「情報戦略テクノロジー」の稲葉と申します。手前みそですが、弊社は良い案件に参画できる確率が高いガチャを引けるソフトウェア開発会社だと自負しています。ではなぜそれができるのか、理解を深めるため調べたところ「確率が高いガチャを引くには、スキルよりも重要な2つの条件が存在する」ことが分かりました。

 このお話、努力がなかなか報われずに悩んでいるエンジニアの役に立つかもしれません。ぜひ共有させてください。

「良い案件に参画できる確率が高いガチャ」とは

 まず、SI業界で案件がどのように生まれ、流通しているのかを、説明します。

 ITエンジニアの多くが所属する「ソフトウェア開発会社」は、発注元である「ユーザー企業」から、大きく分けて2種類のルートで案件を受注します。それはユーザー企業に「情シス部門」と「業務部門、研究開発部門」という2つの窓口が存在するためです。

 情シス部門は、主に自社の基幹システムの運用保守を外部に発注します。案件の規模が大きいため、発注先は自ずと多くのソフトウェア開発会社を束ねるSIerが選ばれます。

 業務部門、研究開発部門は、ビジネスや研究開発に必要なシステム開発案件(AIや機械学習を取り込んだ研究開発的なモノ、最新技術を取り入れたB2Cサービスなど)を外部に発注する部門です。

 何が良い案件で何が悪い案件なのか一概に決めることはできませんが、スキルアップにつながる案件を良い案件と定義するならば、「情シス部門〜SIer経由」が良い案件に参画できる確率が低いガチャ(以下SIer経由)、「業務部門、研究開発部門直接」が良い案件に参画できる確率が高いガチャ(以下ユーザー直)ではないでしょうか。

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