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Spotifyが開発者ポータル「Backstage」をオープンソース化ばらばらなOSSツールのUIを統一

Spotifyは2020年3月16日(米国時間)、社内向けに開発し、活用してきた開発者向けポータル構築プラットフォーム、「Backstage」をオープンソース化したと発表した。

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 Spotifyは2020年3月16日(米国時間)、社内向けに開発し、活用してきた開発者向けポータル構築プラットフォーム、「Backstage」をオープンソース化したと発表した。

 Backstageでは、さまざまなインフラ関連ツール/サービス、ドキュメントを単一のポータルにまとめ、分かりやすく表示する。エンジニアは自身の作業に適したツールを容易に見つけることができ、一貫したユーザーインタフェースで利用できる。これにより、開発者はツールの利用に費やす時間や労力を減らし、アプリケーションの構築に集中できるという。

 同ツールの背景として、Spotifyはオープンソースソフトウェア(OSS)のインフラ関連ツールが爆発的に増加し、採用の負荷が大きくなり過ぎていることを挙げる。OSSのツールは、ユーザーインタフェースがばらばらなため、利用に手間がかかる。Backstageではプラグイン方式で各種のツールと連携して統一されたインタフェースを構築、これをポータルに組み込む仕組みを提供する。

 BackstageはSpotifyが約4年前に開発。現在では同社の280を超えるエンジニアチームが活用し、2000以上のバックエンドサービスと300以上のWebサイト、4000以上のデータパイプライン、200以上のモバイル機能を管理しているという。Backstageの採用により、エンジニアのオンボーディングに要する時間は55%減少したという。

 Backstageは、将来に向けて大幅な拡張を予定しているという。

 今後2〜3カ月後には、第2フェーズとして、「マイクロサービス、ソフトウェアコンポーネントからインフラ、サービスカタログまで、あらゆるものを管理できるようにする。新たなライブラリの開発、Kubernetesにおけるサービスデプロイメントの状況監視、特定Webサイトのテストステータスチェックといったツールや、その他のあらゆるツールを単一の開発者ポータルで提供できるようになる」(Backstage発表ブログポストより)

 さらに第3フェーズとして、エコシステムの構築に注力。オープンソースのプラグインや統合を促進し、ユーザー組織が自らのニーズに応じて選択利用できるようにしていくという。

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