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2020年に躍進したWeb技術は? 「Web Technologies of the Year 2020」をQ-Successが発表全15カテゴリーの上位3技術を調査

Q-SuccessはさまざまなWeb技術カテゴリーについて、2021年1月1日までの1年間に使用サイト数が最も増えた上位3つの技術を調査した結果を発表した。コンテンツ管理システムやサーバサイドプログラミング言語、JavaScriptライブラリなど15種類の技術を調べた。

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 Q-Successは2021年1月4日(米国時間)、Web技術調査サービス「W3Techs - World Wide Web Technology Surveys」の一環として、さまざまなカテゴリーのWeb技術についての調査結果を発表した。

 2021年1月1日と2020年1月1日の使用Webサイト数を比較し、最も増加幅が大きかった上位3つの技術を「Web Technologies of the Year 2020」として発表した。

 Q-Successは、人気ランキングの上位1000万サイトを対象に調査を行った。調査対象となったWebサイトは、Alexa Internetのランキングによる上位1000万サイトとTranco(tranco-list.eu)のランキングによる上位100万サイトを全て含む。

 Q-Successは、ソフトウェア品質管理コンサルティングやインターネットベースの各種サービスを手掛けており、W3TechsのWebページではさまざまなWeb技術について、カテゴリーごとに広く使われている上位2〜5個の技術を対象に使用率や市場シェアといった統計データを掲載している。Web Technologies of the Year調査は、毎年実施されている。

 Web Technologies of the Year 2020で発表されたWeb技術の各カテゴリーについて、上位3つの技術のリストとQ-Successの解説の概要を紹介する。

コンテンツ管理システム

  1. WordPress
  2. Shopify
  3. Bitrix

 「WordPress」のコンテンツ管理システム(CMS)市場でのシェアは64.1%に上る。使用サイト数の年間増加幅でのWordPressの首位は11年連続で、WordPressベースの電子商取引プラットフォーム「WooCommerce」がこうした成功に大きく寄与している。Webサイトでの使用率は39.5%に達する。

 2位の「Shopify」は、使用率が1.9%から3.2%に上昇した。3位のBitrixは2020年の成長率が24%に上った。

サーバサイドプログラミング言語

  1. Ruby
  2. JavaScript
  3. Scala

 「Ruby」は3年連続の首位となった。ShopifyがRubyで書かれていることが大きな要因となり、Rubyは2020年6月に「Java」を抜いて、使用率が3番目に高いサーバサイドプログラミング言語となった。

 使用サイト数の年間増加幅で2位を占めた「JavaScript」は、2020年にユーザーベースが40%も拡大した。「Scala」が3位となった主因は、Scalaで書かれた人気のWebサイトビルダー「Wix」の普及拡大だ。

JavaScriptライブラリ

  1. jQuery
  2. Polyfill.io
  3. Bootstrap

 JavaScriptライブラリは浮き沈みが激しい。その中で「jQuery」は、群を抜いて広く使われているJavaスクリプトライブラリであり、この11年で6回目の首位となった。

 2位の「Polyfill.io」は、Wixで使われていることが追い風となった。3位の「Bootstrap」は2019年までの4年間、首位を維持した。

Webサーバ

  1. Cloudflare Server
  2. LiteSpeed
  3. Nginx

 CDN(Contents Delivery Network)大手のCloudflareは以前、Webサーバ「Nginx」を使っていたが、これに手を加え、自社ニーズに最適化させた「Cloudflare Server」を開発した。Cloudflareサービスの好調な拡大を背景に、Cloudflare Serverは使用サイト数が大きく増加した。

 2位の「LiteSpeed」も、1位となった2019年に続いて使用サイト数が大幅に増えた。3位のNginxは、2010〜2018年に首位を占めていた。

OS

  1. UNIX
  2. Ubuntu
  3. OpenBSD

 「UNIX」は2018年から3年連続で首位となった。2位の「Ubuntu」は2011〜2013年、2015〜2017年に首位を占めた。

Webホスティングプロバイダー

  1. Shopify
  2. Google
  3. Beget

 Shopifyが首位となった要因は、同社の電子商取引プラットフォームが高い人気を呼んだことにある。2020年1月からの増加数も一番多かった。

 Googleは2019年に首位だったが、順位を落とした。Begetはロシアのプロバイダーであり、ロシア国内で強い。

リバースプロキシプロバイダー

  1. Cloudflare
  2. Fastly
  3. Amazon CloudFront

 Cloudflareは5年連続の首位。81%超と圧倒的な市場シェアを獲得している。Alexaトップ1000万を参照すると、1日当たり1154件のWebサイトを獲得していることが分かった。

 「Fastly」と「Amazon CloudFront」は、2019年と逆の順位になった。

DNSサーバプロバイダー

  1. Cloudflare
  2. Google
  3. Amazon

 このカテゴリーは今回初めて調査対象となった。CloudflareのCDNを利用する顧客の多くは、CloudflareのDNSサービスも利用していることが分かった。Webサービス市場における同社の強さの現れだ。

電子メールサーバプロバイダー

  1. Gmail
  2. Microsoft
  3. Yandex

 このカテゴリーも今回初の調査となる。首位となったGmailは、Webサイトでの使用率も18.3%で首位を占める。増加数も一番多かった。

 2位のMicrosoftは、使用率も2位(9.5%)だ。3位のYandexはロシアのプロバイダーだ。

SSL認証局(CA)

  1. IdenTrust
  2. DigiCert Group
  3. GlobalSign

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