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Always On 可用性グループのクラスタ名とクォーラム情報を出力するSQL Server動的管理ビューレファレンス(7)

「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、Always On 可用性グループのクラスタ名とクォーラム情報を出力する「sys.dm_hadr_cluster」を解説します。

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SQL Server動的管理ビュー一覧

 本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は、Always On 可用性グループのクラスタ名とクォーラム情報を出力する「sys.dm_hadr_cluster」を解説します。対応バージョンはSQL Server 2012以降です。

概要

 Always On 可用性グループやフェールオーバークラスタインスタンスを構築するためには、Windows Serverフェールオーバークラスタリング(WSFC)のノードとして参加する必要があります。「sys.dm_hadr_cluster」を実行すると、自身が所属しているWSFCのクラスタ名とクォーラムの構成や状態を確認することができます。

出力内容

列名 データ型 説明
cluster_name nvarchar(128) SQL Serverに対応したAlwaysOn可用性グループのインスタンスをホストするWSFCクラスタの名前です。
quorum_type tinyint このWSFCクラスタで使用されているクォーラムの種類です。次のいずれかになります。
 0 = ノードマジョリティー
 1 = ノードおよびディスクマジョリティー
 2 = ノードおよびファイル共有マジョリティー
 3 = マジョリティーなしのディスクのみ
 4 = 不明なクォーラム
 5 = クラウドミラーリング監視サーバ
quorum_type_desc varchar (50) quorum_typeの説明です。次のいずれかになります。
 NODE_MAJORITY
 NODE_AND_DISK_MAJORITY
 NODE_AND_FILE_SHARE_MAJORITY
 DISK_ONLY
 UNKNOWN_QUORUM
 CLOUD_WITNESS
quorum_state tinyint WSFCクォーラムの状態です。次のいずれかになります。
 0 = クォーラム状態不明
 1 = 通常のクォーラム
 2 = 強制クォーラム
quorum_state_desc varchar (50) quorum_stateの説明です。次のいずれかになります。
 UNKNOWN_QUORUM_STATE
 NORMAL_QUORUM
 FORCED_QUORUM

動作例

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