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エンジニアが幸せになれるのはうちだ! 自社開発企業 vs. SIer ガチンコバトルビジョナリーなのは? 1000万プレイヤーがいるのは?(2/4 ページ)

複雑怪奇なIT“業界”を解説する本連載。今回は、IT業界の2大勢力「自社開発企業」と「SIer」の中の人に、どちらのエンジニアがより幸せなのか、バチバチのバチバチで戦ってもらった。

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第2ラウンド:キャリアプラン

 次のテーマは、「エンジニアのキャリアプラン」だ。

 エンジニアのキャリアパスといえば、プログラマーから始まり、チームリーダー、プロジェクトマネジャーと管理範囲を大きくする「マネジメントコース」、同じくプログラマーから始まり、詳細設計、基本設計、要件定義と上流のレイヤーに進む「サケの川登りコース」が一般的だ。会社によっては、メンバーから課長、部長、事業部長へと役職で「昇進」するコースもあるだろう。今回の2社は、どうだろうか。自社開発企業とSIer、事業スタイルによってエンジニアの成長の可能性に違いはあるのだろうか。

 アトラエのキャリアパスを、篠隈氏は「アトラエはビジョン理念として『世界中の人々を魅了する会社を創る』ことを掲げています。まだ若い会社なので、社員一人一人が会社を作れるレベルのことを考えること、それぞれが己のキャリアの道を切り開くことを求められており、いわゆる『入社する→課長になる→部長になる』といった流れはありません。逆にいうとエンジニアリングを極める人もいれば、マネジメントに振る人もいれば、事業を作る側に回る人もいるイメージです」と説明する。

 つまり、仕事が評価されることが「役職付き」につながるわけではないのが、アトラエの特徴だ。

 「実は、アトラエには役職がありません。課長や部長もいなければ、そもそも課や部が存在しない。評価はそのまま給与として反映されるイメージです。そのため、入社直後に給与がガンと上がる例もあります」(篠隈氏)

 いわゆる「フラット組織」が実装されているということだが、評価されたエンジニアの仕事はどう変化するのだろうか。篠隈氏は「リーダー的な役割も与えられる」と述べるが、それは「手を動かさなくなるというわけではない」と付け加える。

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