連載
クエリオプティマイザーの操作統計に関する情報を出力する:SQL Server動的管理ビューレファレンス(62)
「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、クエリオプティマイザーの操作統計に関する情報の出力について解説します。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_exec_query_optimizer_info」における、クエリオプティマイザーの操作統計に関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)です。
概要
オプティマイザーによるクエリのコンパイルは短時間であるため、オプティマイザーの状況を確認する資料はあまり多くありません。
「sys.dm_exec_query_optimizer_info」を実行すると、クエリオプティマイザーの操作統計に関する情報を出力します。
出力内容
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
counter | nvarchar (4000) | オプティマイザーの統計イベントの名前 |
occurrence | bigint | このカウンターに関する最適化イベントの出現回数 |
value | float | イベントの発生ごとの平均プロパティ値 |
動作例
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