- - PR -
SCOのLINUX訴訟
投稿者 | 投稿内容 |
---|---|
|
投稿日時: 2003-07-16 19:12
[>ヒデさん、san12さん、こんにちわ。
こんにちわ。 >特にSunはJavaでもイニシアティブをIBMに取られているので、 >何とかして足を引っ張りたいのでしょうね。 Java云々は、結局、Sunありきのものですから。 ちょっと違うのは、エンタープライズ領域では、Sunが既に利益 をだせるぎりぎりの位置まで落とされているという点です。 既に1位はHPかIBMかの問題で、Sunは確実に3位というか、メジャー プレーヤーの位置から落ちかけている点にあるわけです。 前者2社との利益額、Unixサーバ部門の利益率を見ると、Sunが 異常なまでの安売りで凌いでいる状況が良くわかります。 で、明らかにIBM憎しという状況のようです。 そういう意味で、MSと同じ穴の狢ですね。 #マクネリ氏の顔は狢系です。ビ○の顔は狐系!? >こんなことばかりやっているから、ちっともよくならないんですね。 そうです。Unix・Linux陣営としては、SCOをアウトローと して扱うべきでしょう。 マクネリ氏を諭してやってください。 >結局争点は、コードの著作権よりも、UNIX用に独自に改変した >コードを第3者に見せることができるかどうかの話だけなんですね。 >だったら、フリーソフトの精神そのものが訴えられていると思うん >ですが....... GPLライセンスの穴とIBM・SCOの契約の問題点をSCOが巧みに 突いているのは確かです。 ですが、開発費もスキルも出さない会社に知的所有権を声高に 主張するような契約を、天下のIBM様がするわけないと信じて います。 >いくらなんでも酷すぎますね。HPも軍門に下るとマクブライト氏は >ほのめかしていますが...そうなったら、世も末のような気がします。 とりあえず、ユーザは暫く様子をみるしかなさそうです。 |
|
投稿日時: 2003-07-16 19:42
>この場合、公開可能なコードであっても、他への転用が禁じられている場合
>があるということでしょう。第3者に見せることが可能であったにしても、 >そのコードおよびそれを改変したものを流用して他のものを作ることはでき >ないという主張なのでしょう。 SCOの主張は"IBMがソースコードの第3者開示しているのであろう"という点 は理解できるのですが、BSD系とSVR系で共通使用しているソースは、当然、 その範疇から外れるものと期待して良いのですよね? だとすると、SVR系のソースとBSD系のソースの突合せは当然されていて、 その上でSVR系の特化したソースということでしょうか。 そもそもエンタープライズ領域はSVR系の強化が進んでいる現状ですから、 BSD系のソースというのはあまり問題にはならないのかも知れませんが... >GPL系のライセンスやFreeBSD系のライセンスなら可能かもしれませんが、 >SCOが提供しているUNIXライセンスは、それを許していないということだ >と思います。 SCOのずるいところは、Linuxのどの部分がSCOの管理するソースから流用 されているのかを明確にせず、流用されているというSCO的"事実”を元に ライセンス料を取ろうとしている点です。 流用点を明確に出来れば、Linuxコミュニティは確実にSCO系ソースを切り 離し、別のソースを作成する事になり、SCOのライセンス範囲を抜けられる わけです。 また、ロジックが同じでもいけないのであれば、代換えロジックを作成し、 SCOのライセンスを抜ける事も可能でしょうし、それだけのメンバ・グル ープが開発に携わっています。 #富士通・NECは確実にIBM方式・ロジック外の方策を持っているでしょう。 #前者はSparkの大規模SMPサーバで、後者はIA64系での実績がありますし。 何とか、IBMが裁判で負けるとしても、その該当ソース部分をオープンにで きればLinuxがSCOごときに左右されることは避けられます。 #負けること自体、万に1つの事と思っています。 |
|
投稿日時: 2003-07-16 23:54
>BSD系とSVR系で共通使用しているソース当然、 その範疇から外
>れるものと期待して良いのですよね? 期待してよいというよりも、下手につつくと、UNIXの根幹に関わるような大変なことになる地雷地帯となっています。つついても誰も幸せになれないので、暗黙の了解に近い状態で放置されているといった方が良いのかもしれません。 >流用点を明確に出来れば、Linuxコミュニティは確実にSCO系ソー >スを切り 離し、別のソースを作成する事になり、SCOのライセン >ス範囲を抜けられるわけです。 報道が正しければ、kernel-2.2系以前については、無関係もしくは訴訟に持ち込めるだけの流用がないそうです。kernel-2.4系以降については、IBM系の技術者が持ち込んだ修正点については、全て疑ってみる必要があるそうです。 >#富士通・NECは確実にIBM方式・ロジック外の方策を持っているで >#しょう。前者はSparkの大規模SMPサーバで、後者はIA64系での実 >#績がありますし。 どうなんでしょうね。特に、過去の経験で十分に懲りている富士通は、仏(ハード)は作っても、魂(OS)は作らず、外部調達する意向が強いようです。 富士通のLinuxに対する対応は一貫していて、自社はディストリビュータおよびディストリビュータとみなされる行為は行わないというものです。例えば、富士通は、Red Hat Enterprise Linuxなどについて、自社のハードで販売するためのディストリビュータのメインストリームから外れた特別バージョンのカーネルを作成して配布しています。しかし、カーネルを直接的に配布するとディストリビュータとみなされる危険があるという理由で、オリジナルの開発元のディストリビュータのHPを間借りして、それらのカーネルの1次配布元としていたりします。そうなると、ハードに合わせたOSを作ることには必ず足かせがつきます。Linux専用高機能IAサーバを新規に開発するといえば聞こえはいいですが、ハードに合わせたOSを作るにはIP問題があまりにも高くつくので、OSに合わせたハードを作るということでしかないようです。 OSを作らず、複数外部調達していれば、知的所有権問題で1つくらいこけても、全体がこけることは避けられるという大企業の安全志向がなせる技なのでしょうが・・・。(他の大手も大なり小なり同じ傾向があるようです。アカデミックな殿堂で芸術品を作っているのではく、汗臭い露天で金儲けの商売のために扱っているのだから、仕方がないのでしょう・・・寂しい限りです。) |
|
投稿日時: 2003-07-17 17:21
MyTimeさん、
> この場合、公開可能なコードであっても、他への転用が禁じられている場合があるということでしょう。第3者に見せることが可能であったにしても、そのコードおよびそれを改変したものを流用して他のものを作ることはできないという主張なのでしょう。GPL系のライセンスやFreeBSD系のライセンスなら可能かもしれませんが、SCOが提供しているUNIXライセンスは、それを許していないということだと思います。 そのライセンス契約は、他人の財産への制限ととれませんか? もしそうだったら、その契約の解釈自体が違法になって契約が無効に なったりするといいんですが..... トーバルト氏や、レイモンド氏が述べているように、明らかに今回はIBM が保有している知的財産なんですよね? SCOがお金を払って買ったわけでもなく、なんでそこまでSCOが主張できる かやっぱり納得いきません。 詳細は裁判が進まないとなんともいえないのでしょうが、やっぱり 不可思議な訴訟です。 san12さん、 > Java云々は、結局、Sunありきのものですから。 > ちょっと違うのは、エンタープライズ領域では、Sunが既に利益 > をだせるぎりぎりの位置まで落とされているという点です。 > 既に1位はHPかIBMかの問題で、Sunは確実に3位というか、メジャー > プレーヤーの位置から落ちかけている点にあるわけです。 Javaでもエンタープライズ分野では圧倒的にIBMが影響力ありますよね。 アプリケーションサーバの分野ではIBMとBEAの2社で占められてますが、 噂されているHPがBEAを買収すれば、ここでも、HPかIBMですね:-> 仕様の策定過程などにおいては、確かにSun抜きでは考えられないんですけどね。 肝心の仕様の中身は........ |
|
投稿日時: 2003-07-17 22:25
>トーバルト氏や、レイモンド氏が述べているように、明らかに今回はIBM
>が保有している知的財産なんですよね? これこそが、この裁判の争点なのでは? ソースを所持していることと、そのソースに関する知的所有権を持っていることとは別のことです。ソースを見ることができることと、ソースを他に転用できることも別のことです。仕様が公開されていることと、その仕様に裏付けられている知的所有権や特許を無視して互換品を作ることが可能かどうかということも別のことです。 ソースや仕様をライセンス契約によって公開する場合には、その適用範囲がライセンス契約によって明確に決められていることが普通です。適用範囲を逸脱してライセンサーに損害を与えれば、損害賠償訴訟の対象になることは当然です。IBMが実際どうなのかは知りませんが、少なくとも、知的所有権を主張し、保護する企業であれば、李下に冠を整さずで、疑われるようなことはすべきではない。 昔、実際にあった求人広告ですが、”UNIXプログラマを求む! ただし、UNIX経験者は除く"というものがあったそうです。知的所有権や特許の侵害というのは、接触感染で蔓延する疫病と同じで、クリーンな開発を行うことはきわめて難しいものです。特に、ソフトウェアの場合には、ソースを見たことがあるというだけで、アイデアの盗用を疑われても仕方がないのが現状です。ソースが公開されていることこそが、競争相手を封じ込める手段になる場合もありえます。 たかがソース、されどソースで、ソースコードには複雑な権利関係が絡まっているのが、普通です。しがらみからの自由を謳うことは簡単ですが、自由でいつづけることは簡単ではないのです。 |
|
投稿日時: 2003-07-18 12:07
MyTimeさん、 > たかがソース、されどソースで、ソースコードには複雑な権利関係が絡まっているのが、普通です。しがらみからの自由を謳うことは簡単ですが、自由でいつづけることは簡単ではないのです。 ストールマン氏の言うフリーソフト(自由なソフト)が本当の自由を獲得 するにはさまざまな障害があるということですね。 こういったSCOやSUN、MSのような杭をうつ企業が出てきたということは、 フリーソフトがSUN,MSのような巨大企業を脅かす存在になったということ ですよね。 完成品でないと特許として認められない国の人間としては、ひらめいた ことをメモしただけで、特許として認められる国の人間の発想は本当に わからないです。 ソフトウェアの健全な発展に妨げにならないことを祈るだけです。 |
|
投稿日時: 2003-07-22 07:46
訴えられたときの訴訟費用を考えれば、
お金を払う企業はたくさんいるのでしょね。 まあ、IBMとの訴訟の結果しだいではあると思いますが・・・ http://www.zdnet.co.jp/enterprise/0307/19/epi01.html |
|
投稿日時: 2003-07-22 15:56
Mytimeさん
>暗黙の了解に近い状態で放置されているといった方が良いのかもしれません。 しかし、既にNovellの訴訟で、この辺は整理されているのでは? >kernel-2.4系以降については、IBM系の技術者が持ち込んだ修正点については >、全て疑ってみる必要があるそうです。 SCOの主張は、エンタープライズ分野での"Unixの実装とパターン"を問題 として、ソースを持ち込む云々ではないようです。 つまり、強化方向が同じUnixベースの製品でSCOからライセンスを取った 企業が強化に参加しているOSであれば、SCOの訴えの範疇に入るというこ とです。 SCOは自分が取得した既得範囲を大幅に逸脱して、課金できると主張して いる、ただの"だだっこ”ですね。 > どうなんでしょうね。特に、過去の経験で十分に懲りている富士 >通は、仏(ハード)は作っても、魂(OS)は作らず、外部調達する意向 >が強いようです。 Docomoのメール交換システムでは痛い目にあっていました もんねぇ。NRIも懲りて、Sierを受けたがらない状態ですし。 挙句に、DocomoのSun信者を除いて、新メール基盤はHP+NECで 構築になってます。Formaは違うのかな... #SierもNTTデータに変わりましたっけ。 >しかし、カーネルを直接的に配布するとディストリビュ>ータとみなされる危険があるという理由で、オリジナルの開発元 >のディストリビュータのHPを間借りして、それらのカーネル >の1次配布元としていたりします。そうなると、>ハードに合わせたOSを作ることには必ず足かせがつきます そりゃそうです。で、どのベンダも代理のディストリビュータを 設定しているわけです。 NECのNX7700とかもそうで、パッチは出すがカーネルはTurboとか ですよね。 >Linux専用高機能IAサーバを新規に開発するといえば聞こえはいいですが、 >ハードに合わせたOSを作るにはIP問題があまりにも高くつくので、 >OSに合わせたハードを作るということでしかないようです。 正直、OSの開発・保守費用をユーザに負担させるには、汎用機レベル のプレミア価格(?)を維持する必要があるんでしょうね。 使えない親爺を切る方が手っ取り早いのですが、そうもいかないし。 #高い給料払う必要があるし。 >OSを作らず、複数外部調達していれば、知的所有権問題で1つ >くらいこけても、全体がこけることは避けられるという大企業の >安全志向がなせる技なのでしょうが・・・。 そうですねぇ。 |