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情報ガバナンス(ITガバナンスについて)

投稿者投稿内容
永井和彦
ぬし
会議室デビュー日: 2002/07/03
投稿数: 276
お住まい・勤務地: 東京都
投稿日時: 2003-12-22 11:36
引用:

コンサルや、SE、PGは業務効率化は考えますが、投資対効果について考えることはまずありません。ようは金儲けのために必要なITを見極めるってことでしょうか?



SE、PGが投資対効果(もしくは費用対効果)について考えないのは(望ましくはないことなんですが)まあ、ありそうと言うか、ある気はします。
でも、いくらなんでもコンサルと名乗る人がそれに無頓着なのは大問題だと思うのですが……。

ところで、ITガバナンスが確立されている状態というのは、端的に言って「会社としてIT導入(/プロジェクト)のGO/NG、もしくは成功/失敗に関する判断を下せる」ということではないかと思います。

「会社として」というところがキモで、ガバナンスが欠如した状態だと……

ある情報システム導入案件に関して、導入後……
・社長は「多額の投資をした割には効果が見えない。失敗だった」と思っている
・常務は「私が指揮しただけあって立派なシステムが出来た。大成功だ」と思っている
・情報システム部の人は「会社にとってどういう意味があったかよく分からないけれど、とりあえずシステム構築は完了した。俺たち結構頑張ったよね」と思っている
・現場で作業をする人は「また入力する機械や項目が増えた。本来の作業じゃない入力ばかり増えて嫌になる。何に使うつもりで入力させてるのか知らないけど、とりあえず作業項目が増えたんだから、給料上げろ」

……とか、とにかくバラバラな状態なんではないでしょうか。(*1)

ガバナンス欠如によって失敗した……というのは多分正しくなくて、欠如状態だと成功だったんだか失敗だったんだかすら分かりません、だと思います。
#もしくは人によって、成功/失敗がバラバラです

#いや、まあ、大幅に予算超過した挙句、非常に使い難いシステムになってしまって、
#結局誰も使わないまま打ち捨てられちゃいましたとかなれば「失敗だったよねー」と
#皆が分かる気はしますが(*2)

それぞれのプロジェクトの成功/失敗に関してはまた別で、ガバナンスが十分に機能していても失敗することはあるでしょうし、野放しでも会社の戦略とぴったり一致で投資対効果も素晴らしい大成功プロジェクトでしたと偶然なることもあるでしょう。

ただ、同じ失敗(/損失計上)をしたときに得るものは違うでしょうね。とくに普通に失敗した場合は。
#普通に失敗:*2のような明白な失敗でないもの。*1は多分普通に失敗している
プリンス
ベテラン
会議室デビュー日: 2003/07/05
投稿数: 78
お住まい・勤務地: 神奈川
投稿日時: 2003-12-22 12:21
引用:

永井和彦さんの書き込み (2003-12-22 11:36) より:
・現場で作業をする人は「また入力する機械や項目が増えた。本来の作業じゃない入力ばかり増えて嫌になる。何に使うつもりで入力させてるのか知らないけど、とりあえず作業項目が増えたんだから、給料上げろ」


非常に的をえているといいますか、これに尽きると思います
ITガバナンスが欠如するとこういった混乱を招きます。
トータルの作業量が2倍になっても売り上げが4倍になれば2倍の効果があるわけで、オペレータを増員することで個々の作業負荷を下げることも出来ますし、給料を上げることもできます。逆に作業量が少なくなったとき、従業員を減らしたり、単金を下げることもできます。
ITガバナンスの欠如とは、結局、雇用者と労働者の目的意識の違いから生じる歪のあらわれなのでしょうか?株主、経営層は利益を考えますが、われわれ労働者は給料が高い、仕事が楽しくて安定している、というところでしょうか?
Beatle
ぬし
会議室デビュー日: 2003/06/09
投稿数: 394
投稿日時: 2003-12-22 13:43
「ITガバナンスの欠如」と言ってもこれ結構難しい問題ですね。

ガバナンスとしての仕組み、システムはあっても、それを構成する人そのもの
に問題がある場合とか...(この言葉が有名になってきたのは、あの○○○銀行
の大規模トラブル以降でしたっけ?)
開発プロジェクトでの話は、ステアリングコミッティとかプロジェクトマネージャ
とかの話題でよく出てきますが、所詮プロジェクトのお話です。
でもITガバナンスとかコーポレートガバナンスといった次元では、企業全体の単位
での話なので、ものすごく複雑です。本来、企業のガバナンス構造については、役職
や組織というどこにでもあるもので、きちんと決まっているはずなんですね。社長を
頂点にして...でも最近の世の中の事情、特にITという現世代の経営者達が(全員
では無いですが)最も苦手な分野では、この構造では対応できなくて、無理やりあて
はめて実施したIT導入がみごとに失敗したという状態でしょう。で、別に何かの構造
やシステムを考え出さないと...で、経営とITを別にTOPを設けようとCEO、CIOなる
地位を作ったり、情報システム部の権限を社内では特権化したりとこれまでもいろいろ
な手を使って来たのですが、やはり問題は起こるようです。

で、SCMであれ、CRMであれやはり意思決定が速やかに行われる仕組みと正しい意思決定
が行われるスキルは必要不可欠なものでしょうね。って当たり前の事ですが、その当たり
前の事をどうするかってのが、ガバナンスの問題なので...
Jitta
ぬし
会議室デビュー日: 2002/07/05
投稿数: 6267
お住まい・勤務地: 兵庫県・海手
投稿日時: 2003-12-22 13:59
さらに脱線。
引用:

ぽんすさんの書き込み (2003-12-20 10:33) より:
すみません、脱線です。

あと、「よくわからないけどオープンソースとやらを使うと
コストが削減できて万歳じゃ〜」とか


 「どこもかしこもオープンソース化しているんだから[メーカ]さんもオープンソース(訳:ただ、無料)にしなさいよ」とか。。。
はにまる
ぬし
会議室デビュー日: 2003/12/19
投稿数: 969
お住まい・勤務地: 誤字脱字の国
投稿日時: 2003-12-24 11:04
はにまるです。

 もしかして、、、
  「情報ガバナンス」ってIT業界の為のスローガンでは、、、


  1.ユーザ企業の組織間の利害関係、立場上の問題の調整作業を
    トップダウンにより排除。

  2.仕様決定者(確認者)や稟議採決者を明確にする事により
    外部からのノイズを排除しキーマンが明確になる。
    (これ、結構うれしい)


 上記の考えが当たっているなら、
 「情報ガバナンス」の効果は期待出来ないな、、、、

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)