Database WatchDatabase Watch 2009年4月版

4月はデータベースを学ぼう!
データベース、ネットでスキルアップ!
2009年度版

加山恵美
2009/4/17
新年度が始まりました。花見には行きましたか? 今月はデータベースを手軽に学ぶためのサイトをいくつか紹介します。不景気のいま、スキルを着実に固めておく時期かもしれませんね。

ネットを駆使してスキルアップしよう

 データベースはシステムに欠かせないのと同様、エンジニアが持つべきスキルとしても欠かせません。どの製品に注力し、どこまでスキルや知識を深めるかは個人が持つ業務や目標次第であり、学ぶ方法もまたさまざまです。初心者であれば基礎を固めておく必要がありますし、経験者はより高度なスキルへと高めつつ最新動向もキャッチしていかなくてはなりません。

 学ぶためには研修や書籍も大いに役に立つでしょう。しかし世の中は不景気です。お金をかければ相応の効果が得られますが、お金をかけなければスキルが得られない……とは限りません。今月はデータベーススキルを高めるきっかけをつかむためのサイトを中心に紹介します。

 どのデータベース製品でも技術情報専用のサイトやコミュニティがあります。掲示板などで情報交換するもよし、オフ会に出かけて人脈を広げるもよしです。それから見たり聞いたりするだけではなく、自ら手を動かした方が素早い習得につながります。オープンソース製品なら無償でダウンロードできるのは当然ですが、商用データベース製品でも無償版やトライアル版が必ず提供されています。機能や利用可能な期間など一部制限はありますが、まずはダウンロードして使ってみるのもいいでしょう。

 個人的には何かの製品に狙いを絞り、何か1つにとことん詳しくなることをおすすめします。何かを究めればほかの製品に直面したときでも、「この製品の○○は、あの製品でいうところの××だな」と応用が利くようになります。また商用製品は他社製品から移行するためのノウハウもよく提供されていますので、スキルを広げやすくなります。

役に立つ技術情報サイトはここだ

それでは、それぞれの製品で役に立つサイトを紹介しましょう。

マイクロソフト:Microsoft SQL Server

http://www.microsoft.com/japan/sql/default.mspx

 技術情報サイトであれば資料が豊富なMicrosoft TechNetのSQL Server TechCenter、教育やコミュニティへのリンクが充実しているMSDNのSQL Server デベロッパー センターがいい足掛かりになります。困った時に必要な情報を入手できるでしょう。無償版は「Express」がつくので、最新版ならMicrosoft SQL Server 2008 Expressとなります。マイクロソフトのダウンロードセンターから入手してください。

 マイクロソフト系のコミュニティは豊富にあるのですが、SQL Serverであれば最も重要なのがPASSJです。今年に入ってからサイトをリニューアルしました。画面右下にサイト稼働状況が表示されているのが面白いですね。PASSJでは「アフタースクール」として夜や週末にセミナーをよく開講しています。懇親会も参加すれば世界が広がりますよ。

IBM:IBM DB2

http://www-06.ibm.com/jp/software/data/db2/v9/

 IBMのデータベースやコンテンツ管理製品に関する一般的な情報はIBM Infomation Management、DB2についてはDB2 9にあります。技術情報はdeveloperWorksのInformation Managementのカテゴリを見るといいでしょう。無償版は「DB2 Express-C」という名前で、developerWorksからダウンロードできます。

 DB2のコミュニティならClub DB2がおすすめです。基本的には金曜日の夜、隔週で勉強会を開催しています。大阪で開催されることもあるので、関西方面の方は予告をよくチェックしておいてください。情報交換であればDB2 Forumもあります。

 DB2といえば、世界規模のDB2コミュニティInternational DB2 Users Groupが「XMLプログラミングコンテスト」を主催し、3月6日に結果が発表されました。腕を磨く機会としてのコンテストというのもいいですね。

オラクル:Oracle Database

http://www.oracle.com/lang/jp/database/index.html

 オラクルといえば、日本で開催される最大のイベント「Oracle Open World」が近づいています。イベントは4月22日から、事前登録ならセッションや展示は無料です。登録はお早めに。

 技術情報を入手するならOTNことOracle Technology Networkです。ここに技術資料、教育、技術者認定資格まであらゆる情報がそろっています。またコミュニティにもなっており、掲示板で情報交換ができるようになっています。最近「Oracle MIX」というオラクル技術者のためのSNSができたそうです。mixiじゃないですよ。ここからオラクル技術者のネットワークが広がるかもしれません。

Oracle Open World Tokyo(2009年4月22日〜24日)
http://www.oracle.co.jp/openworld/2009/index.html?cid=3401NOK0208112801

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Index
データベース、ネットでスキルアップ! 2009年度版
→ Page 1
・ネットを駆使してスキルアップしよう
・役に立つ技術情報サイトはここだ
  マイクロソフト:Microsoft SQL Server
  IBM:IBM DB2
  オラクル:Oracle Database

Page 2
・オープンソースも情報はたくさんある
  PostgreSQL
  MySQL

Page 3
・データベースの技術者認定制度
  Microsoft SQL Server
  IBM DB2
  Oracle
  PostgreSQL
  MySQL
  情報処理技術者試験


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