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ついに登場! MySQL 5.5

加山恵美
2011/1/11
2011年はどんな年になるのでしょうか。データベースがどう進化するのか楽しみですね。一年の計としてスキルアップを掲げた人もいるのではないでしょうか。今回はMySQLの新バージョンと、データベース関連の資格試験のお話です。

可用性向上を図ったMySQL新バージョン

 まずは昨年末に飛び込んできたニュースから。2010年12月16日、オラクルがリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「MySQL」の新版である「MySQL 5.5」の提供を始めました

 「よかった、本当によかった」と私は胸をなで下ろしました。何よりも、新バージョンがGA(正式版)に到達できて安心しました。2010年4月のMySQL Conference & Expoでは5.5の紹介がありましたが、一時は5.6というバージョンナンバーが出てきたこともありました。内心どうなることかとはらはらしていたのですが、これで落ち着きますね。

 やっと登場した5.5の注目すべき新機能としては、準同期レプリケーションとレプリケーションハートビートの2つが挙げられます。前者は2010年6月号で紹介した「Semi-Synchronous Replication」のことで、データ更新時にスレーブのログに更新の記録が書き込まれたことを確認してからマスターがトランザクションをコミットするというものです。データの整合性と冗長性が確保できるようになります。

 後者は“ハートビート”と、ときめくような名称が素敵です。これはレプリケーション機能が心臓の拍動のように発信する信号を検出する機能です。レプリケーション機能が正しく動いている限り、拍動を送り続けます。このオプションを設定しておくと、スレーブ側でマスター側のレプリケーションが正常に機能しているか確認できるのです。

 どちらの新機能も可用性を上げるための機能です。ほかにもサーバの処理性能の変化を監視する新しいPERFORMANCE_SCHEMAは診断機能を改良し、テーブル/索引に対する新しいパーティション化オプションや、新しいSQL構文SIGNAL/RESIGNALは使いやすさの向上に役立ちそうです。

標準ストレージエンジンがMyISAMからInnoDBへ

 ほかにも、5.5の大きな特徴として標準のストレージエンジンがMyISAMからInnoDBに変わったことが挙げられます。InnoDBはACID準拠で効率のよいトランザクション機能を提供します。処理性能が優れていることから、数多くのユーザーが使用しているものです。さらに、5.5に付属するInnoDBでは、処理性能とスケーラビリティをさらに向上させるように設計を変更したとのことです。

 実際にベンチマークを実施すると、5.5は5.1と比べ接続ユーザー数が増えても1秒当たりのトランザクション数がさほど落ちないようです。ホワイトペーパーによると接続ユーザー数を増やしたときの処理性能は5.1と比べて200%向上しているとのことです。

MySQL 5.1と5.5の性能を比較した図。クリックすると拡大


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