.NET TIPS デバッグ時にメソッドをステップイン実行しないようにするには?デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信2005/10/07 |
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Visual Studio .NETのデバッガでは、「ステップイン実行」や「ステップオーバー実行」によりコードを1行ずつステップ実行しながらプログラムの挙動を確認していくことができる。ステップイン実行(キーボードからは[F11]キーにより行える)はメソッドの内部に入ってプログラムをステップ実行するのに対して、ステップオーバー実行([F10]キーにより行える)はメソッド内部まではステップ実行しない。
前者のステップイン実行では、メソッド内部も含めて確実にすべてのステップを実行できるので便利なのだが、明らかにバグがないと思われるメソッドや、すでにデバッグ済みのメソッドについては、そのメソッド内部のステップ実行をスキップしたい場合がある。そのようなメソッドについてはDebuggerStepThrough属性(System.Diagnostics名前空間)を指定すればよい。
例えば次のコードでは、MyClassクラスのコンストラクタにこの属性を指定している。このコードを先頭からステップイン実行した場合、コードのステップは、、となる(DebuggerStepThrough属性がない場合は、、、)。
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DebuggerStepThrough属性の記述例(上:C#、下:VB.NET) |
なお、DebuggerStepThrough属性の付いたメソッド内でもブレイクポイントは設定可能で、デバッグ時にはそのポイントで実行が中止する。また、この属性はクラスに対しても指定可能であり、この場合には静的メソッドを除いたすべてのメソッドでのステップ実行がスキップされる。
カテゴリ:クラス・ライブラリ 処理対象:デバッグ&トレース 使用ライブラリ:DebuggerStepThrough属性(System.Diagnostics名前空間) |
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「.NET TIPS」 |
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