フレッシュマン企画 連載
簡単!Visual Studio 2008入門

第6回 Windowsアプリケーションのデバッグ&リリース

デジタルアドバンテージ 一色 政彦
2009/06/17

完成したアプリケーションのリリースと配布

 ここまでで完成したアプリケーションは、実は「デバッグ(Debug)」モードという「テスト用」のプログラムである。実際にユーザーにプログラムを配布するには、「リリース(Release)」モードでプログラムを生成すべきである。といっても、大した作業ではない。まずは、次の画面のように[標準]ツールバーにある[ソリューション構成]から「Release」を選択する。

「リリース(Release)」モードの設定
実際にユーザーにプログラムを配布するには、「リリース(Release)」モードのプログラムを生成しなければならない。ここでは2通りの方法で、プログラムの生成をリリース・モードに設定している。以下のいずれかの方法で、リリース・モードの設定を行えばよい。
  [標準]ツールバーにある[ソリューション構成]から「Release」を選択する。
  もしくは、メニュー・バーから[ビルド]−[構成マネージャ]を選択すると、[構成マネージャ]ダイアログが表示されるので、[アクティブ ソリューション構成]から「Release」を選択する。

 そして後は、通常どおりに、メニュー・バーから[ビルド]−[ソリューションのビルド]を選択するだけだ。これにより「リリース用」のプログラムが生成される。

 生成されたリリース用のプログラムをユーザーに配布する方法はさまざまあるが、最も単純なのは「生成された.exeファイルをそのままユーザーに渡す」ことだ。ただしこの方法だと、アプリケーションのインストールによる自動的な初期設定や、アンインストールの自動化を行うことができないので、アプリケーションの管理コストやサポートが増えてしまう可能性がある。

 そこで、アプリケーションのインストールを自動化するためには、セットアップ・プログラムを作成すればよい。ご存じのとおり、通常のデスクトップ・アプリケーションは、ほとんどこの形式で配布される(VS 2008のインストールもセットアップ・プログラムにより自動的にインストールされる)。セットアップ・プログラムの作成方法については、「.NET Tools:Visual Studio .NETで自作プログラムにセットアップ機能を付ける」を参考にしてほしい。

 また、VS 2008で作成したアプリケーションを実行するには、その実行環境に.NET Frameworkがインストールされている必要がある。しかし、Windows Server 2003より前のWindows OS(Windows XPや2000など)では初期インストールされていないため、必ずしもユーザーの実行環境に.NET Frameworkがインストール済みとは限らないので注意しなければならない。もしインストールされていなければ、.NET FrameworkはWindows Updateなどによりインストールすることが可能である。

 本稿は.NET開発入門者向けなのでこれ以上詳しくは解説しないが、ここで紹介したアプリケーションの配布方法がすべてではない。アプリケーションをユーザー環境に展開する方法を詳しく知りたい読者の方はぜひGoogle検索などを活用してぜひご自身で調べていただきたい。自分で情報収集して技術や知識を身に付ける能力は、優秀な開発者であるための必要条件であると筆者は考える。ぜひ優秀な開発者を目指して頑張っていただきたい。

 以上でVS 2008入門の連載は終了である。この連載がVS 2008初心者プログラマにとって、少しでもお役に立っていれば幸いである。そして、連載の最後までお付き合いいただいたことを読者諸氏に感謝したい。End of Article

 

 INDEX
  [フレッシュマン企画 連載]簡単!Visual Studio 2008入門
  第6回 Windowsアプリケーションのデバッグ&リリース
    1..NETプログラミングのための情報収集
    2.VS 2008を駆使したプログラミング方法
    3.VS 2008 IDEのウィザード機能の活用
    4.VS 2008によるアプリケーションのデバッグ方法
  5.完成したアプリケーションのリリースと配布

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