第3回 トラバーシング編連載:jQuery逆引きリファレンス(10/15 ページ)

» 2009年12月21日 00時00分 公開



「連載:jQuery逆引きリファレンス」のインデックス

連載目次


 要素セット(jQueryオブジェクト)の配下から特定の条件(セレクタ式)で子孫要素を取得するには、findメソッドを使います。

 filterメソッドとも似ていますが、filterメソッドが要素セット「それ自体」をセレクタ式で絞り込むのに対して、findメソッドは要素セット「配下」の内容を絞り込みます。混同しないように注意してください。

 具体的なサンプルも見てみましょう。以下は、「id="target"」である<div>要素に対して枠線を追加した後、その配下の“<div>要素直下にある<p>要素”に対して背景色を付与するサンプルです。

<script type="text/javascript">

$(function() {

  $('div#target'). // id="target"である<div>要素を取得
    css('border', 'solid 1px Red'). // 枠線を追加
    find('div > p'). // 要素セットの配下から<div>直下の<p>要素を取得
    css('background-color', 'Yellow'); // 背景色を追加
});

</script>

……中略……

<div id="target">
  <p>1人目の子どもです。</p>
  <div>
    <p>孫です。</p>
  </div>
  <p>2人目の子どもです。</p>
</div>

リスト055 id="result"である<div>要素と、その配下の<p>要素に対してスタイルを追加(Find.html)
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リスト055の実行結果

 最初から特定の要素だけを操作したい場合には、このfindメソッドではなく、セレクタ式で目的の要素を絞り込んでしまうべきです。

 例えば、リスト055で「id="target"である<div>要素の配下にある<div>要素直下の<p>要素」を取得するには、以下のようなセレクタ式で表せます。

$('div#target div > p')

「id="target"である<div>要素の配下にある<div>要素直下の<p>要素」を取得

 findメソッドは、最初に要素セット全体に対して操作を施し、その後、その配下の特定の要素セットを操作したいというケースで利用するとよいでしょう。

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