特集

NetDictionaryで始める
Webサービス・プログラミング
第1回 NetDictionaryプロジェクトとは何か?


デジタルアドバンテージ
2001/09/11


 付属するクラス・ライブラリなどは、ほぼ最終版と同等だと言われるMicrosoft .NET向けの開発環境である.NET Framework SDKベータ2(日本語版)、およびVisual Studio .NETベータ2(日本語版)がそれぞれマイクロソフトより公開された。このうち前者は、マイクロソフトのWebサイトより無償ダウンロードが可能であり、今すぐにでも.NETプログラミングを始められる。またVisual Studio .NETのほうは、開発者向け有償情報サービスのMSDNユニバーサル会員向けダウンロード・サービスや、CD-ROMの実費配布サービスがすでに開始されているほか、DVD-ROMの一部開発者向け雑誌への添付も決定されており、事実上、誰もが手軽に入手できるようになる(具体的な入手法について、本稿後半で述べる。→入手法の解説ページへ)。

 つまり、2000年6月に衝撃的に発表されたマイクロソフトの次世代情報戦略である.NETは、やっとのことプログラマが安心してプログラム開発に打ち込める環境が用意されたということだ。

 そういうことなら、さっそく開発環境を手に入れて、.NETプログラミングを始めてみよう。さて何をするか? 新しい開発環境では、「Hello World」プログラムを作ってみるのが習わしだ。優れた開発環境の助けを借りれば、「Hello World」Webサービスを作るのは簡単なことだろう。作ったWebサービスをSOAP経由で呼び出すと、「Hello World」の文字列がXML形式で戻ってくる。感動の一瞬である。

 しかし「Hello World」の次は何をすべきだろうか? Webサービスのしくみはおおよそ分かったが、この技術はいったい何の役に立つのか? Webサービスによって、自分の仕事はどう変わるのか? Webサービスは何か新しいビジネス・チャンスを与えてくれるのだろうか?

NetDictionaryプロジェクトのホームページ
NetDictonaryは、@ITとデジタルアドバンテージが共同運営するWebサービス実験サイト。コンピュータ用語事典データにアクセス可能なWebサービスを公開している。
NetDictionaryプロジェクトのホームページ
NetDictionaryのニュースリリース

 こうした疑問を抱くプログラマは多いはずだ。実のところ、筆者もその1人である。この疑問の答えをプログラマが得るための(恐らく)唯一の方法は、何でもいいからとにかく始めてみることだ。最初は空振り三振か、せいぜいファウル・チップくらいが関の山だろうが、それでもチャレンジ前とは違った視点が得られるはずだ。こうした思いで、弊社デジタルアドバンテージが始めた実験Webサービス・プロジェクトが「NetDictionary」である。

 本稿では、このNetDictionaryプロジェクトの概要を皆さんにご紹介し、1人でも多くの読者の方が、Webサービスについて興味を持ち、WebサービスやWebサービス対応のプログラム開発にチャンレンジしてもらえるように呼びかけようとするものである。具体的には、NetDictionaryプロジェクトを始めた経緯やそのベースとなっている弊社所有のコンピュータ用語事典ICD(Insider's Computer Dictionary)について、関連するいくつかのサイト(WebService.jpやIWebMethod.NETなど)の紹介とそれらの関係について、現状で公開されているWebサービスの内容、それらWebサービスを使って作成されたサンプル・アプリケーションなどについて説明してゆく。

 Webサービスは次なるパラダイム・シフトになるのか? 読者ご自身で体験し、ご判断いただきたい。

 

 INDEX
  [特集]NetDictionaryで始めるWebサービス・プログラミング
第1回 NetDictionaryプロジェクトとは何か?
    1.コンピュータ用語事典、ICDとは?
    2.ICDの開発環境
    3.NetDictionaryとは?
    4.さまざまなWebサービス実験を行う実験場「WebService.jp」
    5.関連記事や会議室を提供する@IT
    6.公開中のサンプル・アプリケーション
         コラム:Visual Studio .NET日本語版ベータ2の入手方法
 
 特集 : NetDictionarrプロジェクト


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