連載
オープンソースで始めるバージョン管理&タスク管理

第1回 Subversionを利用したイケてる.NET開発

株式会社アークウェイ 黒石 高広
2008/06/24
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3. Windowsエクスプローラ用クライアント「TortoiseSVN」

 TortoiseSVN(トータスSVN)とは、シェル拡張によりWindowsエクスプローラに統合されるSubversionクライアントである。つまり、普段使いなれたWindowsエクスプローラでSubversionのさまざまな操作を可能にしてくれるオープンソース・ソフトウェアだ。

TortoiseSVNのインストール

 TortoiseSVNもインストーラを実行するだけで簡単にインストールすることが可能だ。TortoiseSVNの最新版は下記URLから入手することができる。

 このサイトの左側のメニューから[Download]を開き、(通常なら)32Bit版の.msiファイルの方をダウンロードすればよい。

 TortoiseSVNは、デフォルトでは英語のメニュー表示となるが、日本語言語パックを利用すれば日本語メニューに表示を変更できる。TortoiseSVNの日本語言語パックも上記公式サイトより入手可能である。具体的には先ほどの[Download]のページの下の方にある[Language packs]欄から[Japanese]の32Bit版の「Setup」をダウンロードしてインストールすればよい。インストールしたら、Windowsエクスプローラで適当なフォルダを右クリックして、表示されるコンテキスト・メニューから[TortoiseSVN]−[Settings]を実行する。[TortoiseSVN Settings]ダイアログが表示されるので、左のツリーから[General]を選択し、右の[Language]欄で「日本語」を選択し[OK]ボタンをクリックする。

 以下では日本語言語パック適用したメニューで説明する。

TortoiseSVNツールの利用方法(インポート)

 では、先ほどのSubversionコマンドと同じ操作を、今度はTortoiseSVNを使って実行してみよう。

 ソース・ファイル群を含むフォルダをリポジトリへインポートするには、そのフォルダを右クリックし、表示されるコンテキスト・メニューから[TortoiseSVN]−[インポート](Import)を選べばよい。すると、次のような[インポート]ダイアログが表示されるので、[リポジトリのURL]欄にリポジトリのURL(前述の「【コラム】リポジトリのURLについて」を参照)を入力し、必要であれば[インポートメッセージ]の欄にコメントを書き、[OK]ボタンをクリックする。

TortoiseSVNを利用したリポジトリへのインポート
インポート先となるリポジトリのURLとコメントを指定する。

 なお、リポジトリはあらかじめ作成しておく必要がある。新規にリポジトリを作成するには、リポジトリを作成したいフォルダを右クリックして、表示されるコンテキスト・メニューから[TortoiseSVN]−[ここにリポジトリを作成](Create repository here)を実行すればよい。管理単位ごとに1つのリポジトリを作成することをお勧めする。

TortoiseSVNツールの利用方法(チェックアウト)

 次にチェックアウトを行い、リポジトリからソース・ファイル群を取得してみよう。

 チェックアウトするには、Windowsエクスプローラで任意の空のフォルダを右クリックし、表示されるコンテキスト・メニューから[SVN チェックアウト](SVN Checkout)を実行する。これにより、次のような[チェックアウト]ダイアログが表示されるので、[リポジトリのURL]欄にリポジトリのURLを入力し、[OK]ボタンをクリックする。

TortoiseSVNを利用したソース・ファイル群のチェックアウト
取得したいソース・ファイルがインポートされているリポジトリのURLとチェックアウト先のローカル環境のファイル・パスを指定する(デフォルトでは、右クリックしたフォルダのパスが入力されている)。[リビジョン]の欄を見れば分かるように、デフォルトでは最新のソース・ファイル群をチェックアウトするが、リビジョン番号を指定することで任意のリビジョンのソース・ファイルを取得することも可能だ。なおリビジョンとは、リポジトリへコミットされた、これまでの履歴のことである。

TortoiseSVNツールの利用方法(コミット)

 では次に、チェックアウトしたソース・ファイル群を編集し、その変更内容をリポジトリへコミットしてみよう。

 次の画面のように、チェックアウトしたファイルのうち、編集したソース・ファイルにはWindowsエクスプローラ上で赤いアイコンが表示されていることに注目してほしい(それ以外は緑色のチェックマークのアイコン)。

Windowsエクスプローラ上での編集ファイルの確認
編集されていないファイルは緑色のアイコン、編集済みのファイルは赤色のアイコンで表示される。
ちなみに「.svn」フォルダはSubverisonによって自動的に作成されるフォルダなので、削除しないこと。

 このようにWindowsエクスプローラ上でファイルの変更状態を確認できることもTortoiseSVNを利用するメリットの1つである。

 では、コミット操作を実行し、編集内容をリポジトリへ反映させてみよう。

 コミットするには、該当フォルダを右クリックして表示されるコンテキスト・メニューから[SVN コミット](SVN Commit)を選択する。すると、次の[ログメッセージを入力]ダイアログが表示されるので、[メッセージ]欄にコメントを書き込み、[変更されたファイル]欄でコミットするファイル群に間違いがないかを確認してから、[OK]ボタンをクリックする。

TortoiseSVNを利用したソース・ファイル群のコミット
コメントを入力し、編集したファイルの一覧を確認して、コミットする。

 以上のように、TortoiseSVNを利用することでSubversionコマンドと同等の操作をGUIで実現可能だ。しかし.NET開発でVisual Studioを利用している場合には、Visual StudioとWindowsエクスプローラのウィンドウをいちいち切り替えて開発を進めることになり、非常に面倒くさい。その問題を解決してくれるのが次に紹介するAnkhSVNである。


 INDEX
  [連載]オープンソースで始めるバージョン管理&タスク管理
  第1回 Subversionを利用したイケてる.NET開発
    1.はじめに(バージョン管理ソフトウェアが必要な理由)
    2.バージョン管理ソフトウェア「Subversion」
  3.Windowsエクスプローラ用クライアント「TortoiseSVN」
    4.Visual Studio用クライアント「AnkhSVN」

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