連載:〜ScottGu氏のブログより〜

IIS検索エンジン最適化ツールキット

Scott Guthrie 著/Chica
2009/06/12
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■複数の標準フォーマット違反を含むページを確認

 上記で行ったように、大文字小文字の問題を修正することはページへのカウントを改善する最初のステップとしては良い方法です。加えて、大文字小文字問題以外で違いのあるURLを使用して取得される同じコンテンツのシナリオについても修正したいと思います。これを行うには、概略ページに戻って、“page contains multiple canonical format violations(複数の標準フォーマット違反を含むページ)”レポートを引き出します。


図13

 複数の“標準的な”方法でアクセスできるサイト上のURLをすべて列挙しているこの一覧レポートを掘り下げていきます。


図14

 どれかをクリックすると、問題の詳細が引き出されます。以下を見ると、のサイトのホームページを“/”で参照したり、また“/Default.aspx“で参照したりしているのを分析ツールが検知している様子が確認できます。Webサーバが両方をまったく同じページとして解釈している一方で、検索エンジンはそれらを2つの異なるURLとして取り扱います。つまり、その検索の関連性は、しかるべき高さにはなっていないのです(その重み付けが、1つに合算されるのではなく、2つのURLとして分割されるためです)。


図15

 上の画面で“Links”タブをクリックすると、/Default.aspxのURLが使用されているケースをすべて確認できます。これは、/Default.aspxのURLにリンクしているページと、反対にそこからリンクされているURLもすべて表示します。


図16

 上の画面で“Related URLs”ドロップダウンをクリックすると、関連している“/”URLがどこでどのように使用されているのかについての詳細に切り替わります。これにより、同じコンテンツとして解決されるそのほかのURLをすべて表示し、すぐにそれらの詳細も引き出せます。


図17

 大文字小文字の違反で行ったように、“View Routes to this Page”オプションを使用して、これらの異なるURLに導かれるサイト内のすべてのパスを見付け出して、それらを変更できるようになります。そうすることで、常にこれらのページで共通の統一されたURLを使用できます。

注:すべてのサイト内の内部的なリンクに対して、大文字小文字および標準問題を修正することは、最初のステップとしては良い方法です。外部のサイトからも自分のURLにリンクしていると思いますが、これらをすべて更新させることは少々困難です。外部のリンクを更新せずに検索ランキングを修正する1つの方法は、WebサーバにIISURL Rewriteモジュールをダウンロードしてインストールすることです(Microsoft Webプラットフォーム・インストーラを使用して、無償でダウンロードできます)。その後、URL Rewriteルールを構成して、自動的に正しい標準的なURLへ永久にリダイレクトされるようにできます。これは検索エンジンがそれらを同じものとして取り扱えるようにします(この方法を習得するには、Carlos氏のIIS7とURLリライト:サイトをSEOにブログを読んでください)。

■リダイレクト違反の確認

 最後のステップとして、サイト上でいくつかのリダイレクト違反を見てみましょう。


図18

 このルールのカテゴリを掘り下げるに当たり、数年前に行った、あることを思い出しました(自分のブログを違うサイトに移動させたときです)。私が発見したのは、明らかにとても間抜けなことでした。

 私がサイトを最初にセットアップしたとき、もともとwww.scottgu.com/blog.aspxにシンプルなブログ・ページがありました。その数週間後、私はブログをweblogs.asp.net/scottguへ移動させることにしました。すべてのページを確認してリンクを新しいアドレスに変更するより、blog.aspxページだけ更新して、新しいweblogs.asp.net/scottguのURLへサーバ側でリダイレクトさせる方が賢いと思いました。

 これはエンドユーザーの観点からするとうまくいっていますが、検索エンジンはそのリンクをたどることができないということに、この分析ツールを今日走らせるまで私は気付いていなかったのです。これは私のblog.aspxページをサーバ側でweblogs.asp.net/scottguのURLへリダイレクトしているためです。しかしSEO的には、weblogs.asp.net上のブログ・ソフトウェア(Community Server)は、http://weblogs.asp.net/scottgu/となるように、入ってきたweblogs.asp.net/scottguのURLを修正し、2回目のリダイレクトを返します(最後にスラッシュが追加されていることを確認してください)。

 Site Analysisツールのルール違反によると、2つのサーバ・リダイレクトが続けて実行されると、検索エンジンはあきらめます。私のblog.aspxが外部リンクへリダイレクトし、それが再度リダイレクトされるのを検索エンジンは検出し、その時点で、検索エンジンのクローラーは中断します。


図19

 この問題は、blog.aspxページのサーバでのコードを開かなくても確認できました。必要なことは、違反ダイアログにある“Headers”タブをクリックして、そのblog.aspxページが返したリダイレクトのHTTPレスポンスを見るだけです。最後のスラッシュがないのを確認できます(そのため、Community Serverがそれを受け取った際に、またリダイレクトするのです)。


図20

 この問題を修正するのは簡単です。このSite Analysisツールが示さなければ、私は問題があることに絶対気付いていませんでした。

今後の自動修正のサポート

 Site Analysisツールが私のWebサイトをクロールしたときに特定した違反やコンテンツの問題点は、ほかにも数多くありました。これらを特定して修正するのは簡単で、上記のステップに非常に似ています。それぞれの問題を修正すると、私のサイトをさらにクリーンでクロールしやすくし、より高い検索関連性が持てるようにできます。これは検索エンジンから私のサイトに入ってくるトラフィックを増加させることにつながり、大きな費用対効果が得られます。いつでも右クリックしてIIS SEOツールキットを再実行させると、リグレッションしていないことを定期的に検証できます。

 今回のSite Analysisツールのプレビュー・ビルドでは、サイトをクロールしたときに50のルールを検証しました。今後、さらにルールを追加し、さらなる問題やシナリオをチェックするようにします。今後のプレビュー・リリースでは、一連のSEOフレンドリーなルールが構成されたURL Rewriteモジュールをインストールしていれば、そのサーバ・サイドでの検証も行う、より賢いビルトインのSEO分析ツールをご覧いただけると思います。Site Analysisツールはまた、サイト分析レポート・ツール内から直接サイトに追加できるリライト・ルールを利用することで、いくつかの違反を自動的に修正できるようにすることも可能です(例えば、上記で見た“/”と“/Default.aspx”の標準化問題などの修正)。これにより、適切なSEOをサイトに強制することがより簡単になります。それまでは、以下のリンクを読んで、SEOに対応するURLリライトの手動での構成方法を習得しておくことをお勧めします。

まとめ

 IIS検索エンジン最適化ツールキットは、あなたのWebサイトがどれだけ検索エンジンにフレンドリーであるかの分析と評価を簡単にします。これはSEO違反を指摘し、それらの修正方法の手順を提供します。ツールキットおよび最善の利用方法については、以下のリンクでより詳細を確認できます。

 IIS検索エンジン最適化ツールキットは無償で、1分もかからずにインストールでき、既存のWebサーバまたはWebサイトに対して実行できます。それを使用するのに、リモート・サーバ上に何もインストールする必要はありません。サイトのURLをタイプするだけで、改善のためにすぐに実施できる項目が示されたサイトの分析レポートを得られます。

 本日のリリースはベータ・リリースですので、もし何か問題や今後の提案などがありましたら、IIS検索エンジン最適化ツールキットのフォーラムを利用してお知らせください。

 Hope this helps,

 ScottEnd of Article

 

 INDEX
  〜ScottGu氏のブログより〜
  IIS検索エンジン最適化ツールキット
    1.IIS SEOツールキットのサイト分析を使用
    2.“description is missing(説明がありません)”違反/URL違反
  3.標準フォーマット違反/リダイレクト違反/今後の自動修正のサポート
 
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