連載:〜ScottGu氏のブログより〜

VS 2010と.NET 4.0ベータ2

Scott Guthrie 著/Chica
2009/10/21

 本記事は、Microsoftの本社副社長であり、ASP.NETやSilverlightなどの開発チームを率いるScott Guthrie氏のブログを翻訳したものです。氏の許可を得て転載しています。
【元記事】 VS 2010 and .NET 4.0 Beta 2 (2009/10/19)

 本日(2009/10/19)、Visual Studio 2010と.NET 4.0のベータ2リリースの出荷を発表でき幸せに思います。MSDNサブスクライバー会員の方は、すぐベータ2をダウンロードできます。今週の水曜日からは、誰でもダウンロードできるように、ベータ2を一般公開する予定です*1

*1 【編集部注】現在、このページから英語版のVisual Studio 2010ベータ2をダウンロードできます。


図1

VS 2010と.NETの改善点

 VS 2010および.NET 4には、非常に多くの改善点や機能追加があります。それらは、ASP.NET Web開発、WPFおよびWindowsフォームのクライアント開発、SharePoint開発、Silverlight開発、データ開発、並列コンピューティング開発、クラウド・コンピューティング開発などに対して、大きく進化しています。VS 2010はまた、コアとなるIDE、コード・エディタ、プログラミング言語、エンタープライズ・デザインやアーキテクト、テスト用のツールなどでも非常に多くの改善点を提供しています。

 そして、TFS 2010(Team Foundation Server 2010)は現在簡単にインストールでき(たった20分でソース管理、バグおよび作業項目のトラッキング、ビルドの自動化、継続的インテグレーションがセットアップできます)、サーバまたクライアントOS、そしてドメイン・コントローラのマシン上にインストールが可能で、Visual StudioのすべてのMSDNサブスクリプションに含まれるようになりました。

 ブログ投稿シリーズを開始しており、そこではVS 2010と.NET 4でのいくつかの改善点や機能をカバーしています。今後数カ月でもっともっと多くの投稿を行うのでチェックしてみてください。

VS 2010製品ラインSKUの簡素化

 VS 2010では、Visual Studioの製品ラインアップと価格オプションを簡素化し、またMSDNサブスクライバーに新たな利点を追加しました。VS 2010では、より単純なSKU*2オプション・セットを今後出荷します。

*2 【編集部注】SKUとは「Stock Keeping Unit(在庫管理の単位)」の略で、「製品構成」といった意味。
  • Visual Studio Express:Web、VB、C#、C++に対して無償のExpress版SKU
  • Visual Studio 2010 Professional with MSDN:現在使用されているProfessional版開発ツールにソース管理の統合、バグ・トラッキング、ビルドの自動化などを追加。またAzureクラウド・コンピューティングも月50時間が含まれています。
  • Visual Studio 2010 Premium with MSDN:Premium版はProfessional版にあるものすべてに、高度な開発ツール(よりリッチなプロファイルやデバッグ、コードのカバレッジ、コード分析、テストの優先順位付けなどを含む)、高度なデータベース・サポート、UIテストなどを追加したものです。VS 2008で必要になったような複数の“Team”SKUを購入しなくても、1つのVS 2010で、これら機能の組み合わせが得られます。またAzureクラウド・コンピューティングも月100時間が含まれています。
  • Visual Studio 2010 Ultimate with MSDN:Ultimate版は、Premium版にあるものすべてに、IntelliTrace(以前はデバッグ履歴)、新しいアーキテクチャ・ツール(UML、ディスカバリ)、テスト・ラボ管理などのような機能を含む、開発者、テスター、アーキテクトに対する追加の高度な機能が加えられたものです。またAzureクラウド・コンピューティングも月250時間が含まれています。

VS 2008とのサイド・バイ・サイドのサポート

 VS 2010および.NET 4.0は、VS 2008および.NET 3.5が入っている同じマシン上にサイド・バイ・サイドでインストールできます。既存のVS 2008/.NET 3.5開発に影響することなく、マシン上にベータ2のバージョンをインストールできます。

Go-Liveライセンスが利用可能

 .NET 4およびVS 2010ベータ2には、“Go-live”ライセンス*3が含まれているので、本番プロジェクトで製品の使用を開始できます。

*3 【編集部注】Go-Liveライセンスとは、ベータ2などの非正式版の製品で開発したアプリケーションを、そのまま実際の本番環境で運用することを許可するライセンス。

まとめ

 VS 2010および.NET 4.0は、多くの新機能や改善点を提供しています。今回のベータ2リリースの目標は、パフォーマンス、安定性、全体的な機能一式の統合への取り組みの強化です。チームは現在、製品に対するフィードバックを集めることと、最終の製品候補(RC)マイルストーンの準備へ焦点を移しているところです。このベータ2リリースに対するフィードバックがあれば、ぜひお送りください。

 Hope this helps,

 Scott

P.S. ブログに加え、最近はTwitterのto-doを使った簡単な投稿やリンク共有も行っています。http://www.twitter.com/scottguにて、わたしをTwitterでフォローできます(@scottguがわたしのTwitter名です)。End of Article

   
 
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