特集
.NET Framework 3.0概説(前編)

.NET Framework 3.0がソフトウェア開発にもたらす価値とは?

マイクロソフト株式会社 中原 幹雄
2006/11/15
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5. 対応プラットフォームと開発環境

 最後に.NET Framework 3.0の対応プラットフォームと開発環境について触れておく。

●対応プラットフォーム

 .NET Framework 3.0の対応プラットフォームは以下のとおりだ。

OS種別 対応OS
対応CPUアーキテクチャ
x86
x64
IA64
クライアント Windows XP
Windows Vista
サーバ Windows Server 2003
×
Windows Server “Longhorn”
.NET Framework 3.0対応プラットフォーム
Windows 2000には対応しておらず、Windows XP以降のOSがサポート対象となっている。またIA64に関しては、Longhornというコードネームで呼ばれている次期Windows Server OSのみをサポートする。

●開発環境

 .NET Framework 3.0に対応した正式な開発環境は、Orcasというコードネームで呼ばれている次期Visual Studioとしてリリースされる予定である。しかし、このVisual Studio “Orcas”は、残念ながら.NET Framework 3.0リリースの時点ではまだ提供されず、利用可能となるのはしばらく先になるだろう。

 そこで、Visual Studio 2005上で.NET Framework 3.0のアプリケーション開発が可能となるよう、次期Visual Studio “Orcas”のプレビュー版としてVisual Studio 2005 の拡張アドイン(Visual Studio 2005 Extensions for .NET Framework 3.0。以下、Orcas CTPと略)が 現時点では提供されており、Visual Studio “Orcas”リリースまではこちらをダウンロードして利用いただきたい。

 ただし、この(WCF&WPF向けの)Orcas CTPはあくまでもプレビュー版であり、正式なサポート対象製品ではないことにご注意いただきたい(.NET Framework 3.0のランタイム自体は正式サポート対象)。

 また、WFの開発環境としてはOrcas CTPとは別に、Visual Studio 2005 Extensions for .NET Framework 3.0(Windows Workflow Foundation)が提供されており、WFを使用される場合は別途こちらも入手いただきたい(こちらは正式サポート対象)。

 なお、Visual Studio 2005はSP1のリリースが予定されている(このSP1は.NET Framework 3.0とは関係なく、Visual Studio 2005のバグフィックスを主としたものである)。また、Windows VistaでVisual Studio 2005を使用するためには、SP1の後にリリース予定である “Vista Support Update”と呼ばれる更新プログラムを別途インストールする必要がある。

6. まとめ

 今回は.NET Framework 3.0の新機能の概要を紹介した。.NET Framework 3.0ではCLR自体はバージョン・アップされていないが、メジャー・バージョン・アップにふさわしい新機能が追加されていることがお分かりいただけたことと思う。

 後編では、今回紹介した.NET Framework 3.0の新機能であるWPF、WCF、WFの活用や、既存.NET Frameworkの機能(特にWindowsフォームやASP.NET Webサービスなど)とのすみ分けについてなど、もう少し踏み込んだ内容に触れていく予定だ。End of Article


 INDEX
  [特集] .NET Framework 3.0概説(前編)
  .NET Framework 3.0がソフトウェア開発にもたらす価値とは?
    1..NET Framework 3.0とは何か?
    2.WPF(Windows Presentation Foundation)
    3.WCF(Windows Communication Foundation)、WF(Windows Workflow Foundation)
  4.対応プラットフォームと開発環境
 
  [特集] .NET Framework 3.0概説(後編)
  .NET Framework 3.0新技術の使い分け指針
    1.WPF活用時の考慮点
    2.WCF活用時の考慮点
    3.WF活用時の考慮点
 


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