特集
Visual Studio.NETファースト・インプレッション
――次期バージョンのVisual Studioの概要――


槙邑 恭介
2000/11/15

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 2000年6月22日から開催されたForum 2000においてMicrosoftは、Windows DNA 2000に続く分散アプリケーションのフレームワークとして、新しく「Microsoft .NET(マイクロソフト・ドットネット)プラットフォーム」という構想を発表した。発表時には具体的な説明も少なく、.NETについては漠然としたイメージしか得られなかったのだが、7月になってMicrosoftが開催したProfessional Developers Conference(PDC)では、「C#」という新しいプログラミング言語が発表されたり、Common Language Runtime(CLR)といった、.NETプラットフォームに関する、より具体的なコンポーネントが公表され、.NETのアウトラインもはっきりとしたものとなった。さらに、.NETフレームワークによるアプリケーションを作成するツールである、Visual Studioの次期バージョン(Ver.7.0)の概要も発表された。このVisual Studio.NET PDC Tech Preview版は、PDCの参加者に配布された他、2000年7月末に横浜で開催されたPDC(IT技術者やデベロッパ向けのテクニカル・カンファレンス)でも希望者に配布された。このTech Preview版のVisual Studio .NETは、PDCのセッションで使われるデモが動作するように急いで開発/デバッグされたものだという。まだまだ不安定な部分も多いということだが、実際に動作させてみても特に大きな問題はないようだ。このTech Preview版でも次期バージョンのVisual Studioの概要をうかがい知ることができるし、.NETによる分散環境についてMicrosoftがどのようなソリューションを提供しようとしているのかが明確に読み取れる。

Visual Studio.NET PDC Tech Preview CD-ROM

2000年7月末に横浜で開催されたProfessional Developers Conferenceの一部のセッションの出席者に配布された、Visual Studio.NET PDC Tech Preview CD-ROM。5枚組。内訳は、Visual Studio.NETが2枚、Windows Component Updateが1枚、Windows 2000 Servere英語版(120日限定評価版)が1枚、Windows 2000 Customer Support and Diagnostics Toolsが1枚である。現在ではこれよりも新しい、Visual Studio.NET Beta1(英語版)がMSDN会員向けにダウンロード可能になっている。

 本稿では、このVisual Studio.NET PDC Tech Preview版(以下、VS.NETと省略)の概要を紹介し、従来のWin32アプリケーション環境から見た、.NET時代のアプリケーション開発環境を概観してみたい。ただしVS.NETが今後製品化される段階でさまざまな仕様変更などが行われることも充分考えられる。現在では、Tech Preview版より開発が進んだバージョンとして、Visual Studio.NET Beta1(英語版)の提供が開始されているが(MSDN会員ならば、Webサイトからダウンロード可能)、本稿での評価には間にあわなかったので、特に断りのない限り、記事はTech Preview版に基づいて作成している。あらかじめご了承願いたい。Beta 1版以降の情報については、今後改めて紹介する予定である。

 

 INDEX
[特集]Visual Studio.NETファースト・インプレッション
     1.Visual Studio .NETの概要
     2.次バージョンの統合開発環境の概要
     3.Win FormsとWeb Forms
     4.Visual C++でのアプリケーション作成の変化Win FormsとWeb Forms
     5.Visual Basicでのアプリケーション作成の変化
     6.Webアプリケーション開発環境として見たVS.NETとC#



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