連載

テラリウム徹底攻略ガイド(番外編)

テラリウム・プログラミング・コンテスト授賞式レポート


デジタルアドバンテージ 小川誉久
2002/08/29


 2002年8月22日、マイクロソフト(新宿 小田急サザンタワー)において、テラリム・プログラミング・コンテスト・アカデミック部門の授賞式が開催された。テラリウム・プログラミング・コンテストの表彰には、いくつかの種類(本戦、INETA Japanアワード、アカデミック)があったが、今回表彰式が開催されたのは、このうち学生などを対象とするアカデミック部門である。入賞者一覧と生息数などについては、以下のマイクロソフトのWebページを参考にされたい。

テラリウム・プログラミング・コンテスト・アカデミック・アワード入賞者のお知らせ

 このページにある表を見ると、わずかな生息数でも入賞していると感じるかもしれないが、アカデミック部門の締め切りは本戦よりも2週間早かったことを考えれば、しかたないところもあるだろう(事実、アカデミック部門1位入賞のARA氏が開発した生物「lie005」は、アカデミック部門のしめきり時点では生息数1331だったが、本戦締め切り時点では3548に伸ばしている)。

 表彰式には、上位入賞者のうち6名の大学生が全国から集まった。単純に大学生の数から考えれば関東圏が圧倒的に多いはずだが、入賞者の顔ぶれを見ると、関東以外の地方から参加している人がほとんどであったことは意外だった。このようなプログラミング・コンテストに熱心な好奇心旺盛な学生は首都圏よりも地方に多いということだろうか?

 授賞式では、マイクロソフト(株)デベロッパーマーケティング本部 部長の安藤浩二氏より、テラリウム・コンテストの総評が説明され、入賞者にそれぞれトロフィーが贈られた(写真)。

トロフィー贈呈
マイクロソフト(株)デベロッパーマーケティング本部 部長 安藤浩二氏(左)と、1位入賞のARA氏(右)。ARA氏が開発した生物「lie005」は、アカデミック部門だけでなく、本戦部門でも圧倒的な数で優勝を果たした。

 圧倒的な生息数で1位入賞を果たしたARA氏にテラリム攻略のポイントを聞いたところ、「自分が開発した草食動物だけは食べない肉食動物を開発し、これを解き放つこと」だと述べた。あまりにストレートな戦略だが、これをきちんと実装するのは容易ではなかったはずだ(自分の動物は、AnimalSkin属性に文字列を設定することにより識別していたとのこと)。またARA氏によれば、「草食動物にしても、逃げて餓死するくらいなら攻撃して死んだほうがまし」とのご意見をいただいた。ストレートな戦略と強気な攻撃的プログラミングが勝利の秘訣だったようだ。ちなみにARA氏が開発した生物は、海外のエコシステムでも圧倒的な強みを発揮しているという。

アカデミック部門受賞者のみなさん
上段の左からYukiさん(7位)、横尾拓磨さん(9位)、ARAさん(1位)。
下段の左からdelphicさん(6位)、PCAKIOさん(5位)。

 前述したとおり、受賞者の顔ぶれが日本全国に散らばっている点は興味深い。しかも受賞者に話を聞くと、テラリウムに参加しているのは身の回りでは自分だけで、情報交換などはもっぱらオンラインの掲示板などを活用していたとのこと。インターネットを使った仮想コミュニティが根付いていることを実感させられた。

 プログラミングに関する情報を何から得ているのかと質問したところ、全員そろって「ネット」を第1に挙げる。具体的にはマイクロソフトのMSDNや、当Insider.NETを読んでくれているらしい。集中的に勉強するときには書籍を買うことはあるが、雑誌はまずもって買わない。雑誌の役割は、もはやWebが取って代わっているという。

 日本のエコシステムはコンテストの終了とともに閉鎖されてしまったが、マイクロソフトでは、再度国内でエコシステムを公開すべく検討中とのことだ。今回参加のタイミングを逸してしまった人も、次回の公開に向けて準備を進めようではないか。End of Article

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