Web Matrixで始めるWebアプリ・プログラミング

第5回 Web Matrixの開発支援機能を駆使する

山田 祥寛
2004/04/07

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○そのほかのコード・ウィザード

 ツールボックスの「Code Wizards」カテゴリ([Code]モード時)の一覧をご覧いただけばお分かりになるように、コード・ウィザードからはINSERT命令だけではなく、SELECT、DELETE、UPDATEの主要なデータベース操作命令、また、E-Mail送信のためのコードを生成することが可能だ。以下では、各ウィザードの主要な部分についてのみ、抜粋して紹介することにしよう。生成されたコードの使い方としては、上記のINSERT命令にほぼ準じるので、各自、練習問題代わりにデータ更新・削除のページを作成してみるのもよい勉強となるはずである。

(1)SELECT Data Code Wizard

 データ抽出のためのSELECT命令を生成する。[SELECT Data Code Wizard]ダイアログの「Construct a SELECT query」ウィザード・ページでは、抽出元となるテーブル名、フィールド名、WHERE句(抽出条件)を選択することができる。

[SELECT Data Code Wizard]ダイアログの「Construct a SELECT query」ページ
データを抽出するためのプロシージャを作成できる。

 [WHERE]ボタンをクリックすることで[WHERE Clause Builder]ダイアログが開くので、左辺・右辺の式を選択的に作成することができる。

[WHERE Clause Builder]ダイアログ
SQL命令の条件式(WHERE句)を作成できる。

 残念ながら(不思議なことに)、ウィザード上では比較的よく使用するORDER BY句の編集は行うことができない。ここは、今後のバージョン・アップに請うご期待といったところだろう。

 作成されたSQL命令は[SELECT Data Code Wizard]ダイアログの「Construct a SELECT query」ページにある[Preview]ボックスでリアルタイムに確認できる。内容を確認した後、[Next]ボタンをクリックする。「Query Preview」ページが表示されるので、[Test Query]ボタンをクリックする。

[SELECT Data Code Wizard]ダイアログの「Query Preview」ページ
[Test Query]ボタンをクリックすると、SELECT命令の実行結果(データの抽出結果)を確認できる。

 [Test Query]ボタンをクリックしたタイミングで実行に必要なパラメータ値を入力すると、抽出結果を確認することができる。内容が妥当であることが確認できたら、あとは「Name Method」ページでメソッド名、戻り値として返すオブジェクトの型(DataSetかDataReaderか)を選択すれば完了だ。余談ではあるが、特別な理由がない限り、戻り値はDataReaderを選択するべきである。DataSetはさまざまに便利な機能を実装しているが、これらの機能を必要としない多くの状況では、DataReaderの方がより高いパフォーマンスを望むことができる。

(2)DELETE Data Code Wizard

 データ削除のためのDELETE命令を生成する。[DELETE Data Code Wizard]ダイアログの[BUILD a DELETE Query]ページから削除対象となるテーブル名、フィールド名、WHERE句を選択することができる。

[DELETE Data Code Wizard]ダイアログの「BUILD a DELETE Query」ページ
データを削除するためのプロシージャを作成できる。
※編集注:画面中の「DELECT」は「DELETE」の誤りであると思われる。)

 WHERE句の設定方法やクエリの試行については、SELECT命令のそれに準ずるので、ここでは割愛することとする。

(3)UPDATE Data Code Wizard

 データ更新のためのUPDATE命令を生成する。[UPDATE Data Code Wizard]ダイアログの[Construct an UPDATE query]ページから更新対象となるテーブル名、WHERE句を選択することができる。

[UPDATE Data Code Wizard]ダイアログの「Construct an UPDATE query」ページ
データを更新するためのプロシージャを作成できる。

 これも、WHERE句の設定方法やクエリの試行については、SELECT命令のそれに準ずるので、ここでは割愛する。

(4)Send Email Message Code Wizard

 メール送信のための一連のプロシージャを生成する。

[Send Email Message Code Wizard]ダイアログ
メールを送信するための一連のコードを作成できる。

 適当な設定値を入力すると、以下のようなコードが生成されるので、適宜必要に応じて変更を加えればよい(メール本文を動的に生成する必要がある場合など)。

Dim mailMessage As System.Web.Mail.MailMessage = New System.Web.Mail.MailMessage
mailMessage.From = "someone@example.com"
mailMessage.To = "someone@example.com"
mailMessage.Subject = "Email Subject"
mailMessage.BodyFormat = System.Web.Mail.MailFormat.Text

System.Web.Mail.SmtpMail.SmtpServer = "localhost"
System.Web.Mail.SmtpMail.Send(mailMessage)
[Send Email Message Code Wizard]ダイアログによって生成されるコード

 ……なお、2004年3月時点ではまだ何も登録されていないようだが、第4回で紹介したサーバ・コントロールと同様に、オンラインで公開されている拡張「コード・ウィザード」を追加することもできる。ツールボックス上にある「Code Wizards」カテゴリ([Code]モード時)の項目を何も選択していない状態で、メニューの[Tools]―[Add Online Toolbox Components]を選ぶ。すると、第4回と同様の[Online Component Gallery]ダイアログが起動し、オンラインで公開されているコード・ウィザード(ビルダ)を選択できるようになっている。今後、さらに便利なウィザードが公開されることに期待したい。


 INDEX
  Web Matrixで始めるWebアプリ・プログラミング
  第5回 Web Matrixの開発支援機能を駆使する
    1.コード・ウィザードでワン・クリック・コーディング
  2.そのほかのコード・ウィザード
    3.コード・スニペットとアドイン

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