株式会社東芝 iバリュークリエーション社

「駅前探険倶楽部」新サービスの展開をJRunの導入で推進



2.導入背景と経緯   1.事例概要
CGIでの実装に限界、Servletの利用によってプロセスの起動を減らし、パフォーマンスを向上   2.導入背景と経緯
3.システム構成
4.今後の展開

 駅前探検倶楽部のサービス群は、「乗り換え案内」を核として、そこに周辺サービスを順次追加する形で発展してきている。

 中でも、今回紹介するJavaベースのサービスとして、「MyEkitan」という機能がServletベースのシステムで構成で実現されている。

 「MyEkitan」は、現在はPC版およびi-駅探で提供されているサービスで、単純にいうと“自分がよく利用する駅をあらかじめ登録しておける”というサービスである。「乗り換え案内」などでは、利用する都度駅名をユーザーが入力するようになっているが、これはPCでの利用であればともかく、携帯電話などからアクセスする場合には意外に負担の大きい作業である。一般的なユーザーにとっては、利用頻度の高い駅はある程度限定されるはずなので、あらかじめ駅名を登録しておき、メニュー選択で呼び出せるようになっていれば利便性が向上する。「MyEkitan」では、ユーザーごとに10件までの駅名を登録でき、この登録データにはPCとiモードの両方から共通にアクセスできる。入力が容易なPCからあらかじめ駅名を登録しておき、iモード電話機からのアクセスの際に利用する、といった使い方が可能になるわけだ。

株式会社東芝 iバリュークリエーション社 WebTopサービス事業部 主務 山口文雄氏
「MyEkitan」のサービスは当初からJRunを利用することを前提に開発を開始した。JRunはServletエンジンとして軽、実績もある点を評価したと語る

 「MyEkitan」のサービスは、2000年10月からスタートした比較的新しいサービスだ。最初はPC版からスタートし、1週間遅れでi-駅探での提供も始まった。

 Servletによる処理は、ユーザー管理と、登録された駅名データの管理(データベースへの登録/呼び出しなど)が主なものだ。メンバー登録プログラム、駅名登録プログラムなどが用意され、順次呼び出されるという形になる。

 Servletでの構成になる前は、CGIベースでアプリケーションが作成されていた。このときの問題点は、よくいわれていることだがプロセス数が多くなりすぎてサーバが負荷に耐えられなくなってくることである。そこで、「MyEkitan」の設計時の目標として、「スレッドモデルへの移行」が掲げられた。このため、Servletの利用が考えられたわけだ。

 Servletエンジンとして選択したのは、国内ではアイ・ティ・フロンティアが販売するJRun(米国では、昨年MacromediaがAllaireを買収した。現在JRunはMacromediaの製品となっている)だ。JRun以外の選択肢として、他社のアプリケーションサーバも比較検討したが、汎用性の面でJRunを利用したServletベースの実装に比べて不利な面があったという。

MyEkitanのログイン画面。MyEkitanはPCからも携帯電話からも登録でき、一度登録するだけでどちらかも利用できる。

 駅前探検倶楽部のサービスは、自社サイトでコンシューマ向けに提供する以外に、ASPとして企業向けにも提供されている。この際、標準的な技術で作成されたものであれば維持管理/運用も比較的容易になるが、特殊な技術を利用したものでは使いにくくなってくる。アプリケーションサーバでは、専用の開発ツールや展開ツールが必要となるものも多いため、新たに覚えなければいけない知識が増えてしまう点が問題になった。

 また、重要な要求仕様として、応答時間が短いこと、が挙げられた。これはiモードの仕様にも関係することだが、リクエストを出してから応答が返るまで30秒以内である必要があるという。つまり、セッションやトランザクションの信頼性を高めるよりも、とにかく迅速に応答する方がユーザーの満足度を高められる性格のサービスである、という言い方もできる。実際の利用状況を考えてみても、携帯電話からのアクセスではあまり長く待たされるのはユーザーとしても不満を感じる可能性が高い。そのため、多くのアプリケーションサーバが用意しているようなソフトウェアによるフェイルオーバー処理などは不要で、むしろ失敗したなら失敗したという結果を迅速にユーザーに返す方がユーザーの満足度を高められるという前提に立って設計が行われているそうだ。



2/4 3.システム構成

 INDEX

  1.事例概要
全国をカバーする電車/駅情報から話題のスポット情報まで、“おでかけ情報”を網羅するWebベースのサービス
 
  2.導入背景と経緯
CGIでの実装に限界、Servletの利用によってプロセスの起動を減らし、パフォーマンスを向上
  3.システム概要
極力特殊な構成や処理系依存の部分をなくし、標準的な技術を採用することに配慮して実装
  4.今後の展開
地図情報と組み合わせたサービス提供を推進

 



Java Agile フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Java Agile 記事ランキング

本日 月間