Linux Tips

bashを操作するキーバインドを変更するには

北浦訓行
2002/5/31

 過去に実行したコマンドを再実行するにはで、bashのコマンドライン編集機能について説明したが、Linuxではこれらの操作がEmacsに似たキーバインドになっている(この機能はbashではなく、readlineという入力の読み込みを処理するライブラリが行っている)。

 Emacsではなくviを使っているユーザーの場合、このキーバインドが使いにくく感じられるかもしれない。そのようなときは、このキーバインドをviライクに変更しよう。

 bashのコマンド編集機能のキーバインドは、setコマンドで変更する。viライクにするには「-o vi」オプション、Emacsライクに戻すには「-o emacs」オプションを付けてsetコマンドを実行する。

$ set -o vi

 Emacsライクとviライクの違いは以下のとおりだ(一例)。表で比較すると分かりにくいが、viを使い慣れているユーザーであれば、簡単に使いこなせる。なお、カーソルの位置に文字を挿入するときは、[i]キーを押して挿入モードにしてから文字を入力しなければならない。

 
機能
Emacsライク
viライク
  1つ前のコマンドを表示する
[↑]
[k]
  1つ後ろのコマンドを表示する
[↓]
[j]
  カーソルを左に移動する
[←]
[h]
  カーソルを右に移動する
[→]
[l]
  カーソルの位置の文字を削除する
[Delete]
[x]

 viのキーバインドは慣れるまでが大変かもしれないが、ホームポジションに指を置いた状態でほとんどすべての操作が可能なので、タッチタイプができる人であれば、入力スピードはこちらの方が速いだろう。

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