Linux Tips

MBR(マスターブートレコード)をバックアップするには

編集局
2002/11/28

 MBR(マスターブートレコード)には、ブートセクタを呼び出すマスターブートコードやパーティションテーブルなど、重要なプログラム/データが記録されている。特に複数のOSを共存させる場合はMBRを書き換える機会が増えるが、設定が不適切だったりすると既存のOSが起動できなくなってしまうこともある。また、何らかのトラブルでMBRが破損すると、ハードディスクからOSを起動することができなくなってしまう。

 MBRにDOS/Windows系のプログラムを使用している場合は、例えばDOSもしくはWindows 95/98/Meのfdiskコマンドを使って、

c:\>fdisk /mbr

とすればMBRを復活させることができる。

 しかし、LILOやGRUBを使っている場合、この方法ではLILOやGRUBはDOS/Windows系のMBRで上書きされてしまう。そこで、あらかじめバックアップしておこう。

 MBRをバックアップするには、ddコマンドを使えばいい。

# dd if=/dev/hda of=~/mbr bs=512 count=1
読み込んだブロック数は 1+0
書き込んだブロック数は 1+0

 上記のコマンドを実行すると、/rootディレクトリにmbrというファイル名でMBRが書き込まれる。これはLinuxとWindows 2000を共存させるで紹介したブートセクタのファイル化と同じ理屈で、/dev/hda(プライマリのマスター)の先頭の1セクタ(512bytes)を~/mbrというファイル名でファイル化しているのだ。

 リストアする場合は、ddコマンドでMBRを書き戻せばいい。

# dd if=~/mbr of=/dev/hda bs=446 count=1
読み込んだブロック数は 1+0
書き込んだブロック数は 1+0

 例では/rootディレクトリにMBRを書き込んだが、必要に応じてフロッピーディスクにコピーするなどしておくと便利だろう。

Linux Tips Index



 Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス
インストール/RPM ブート/ブートローダ
ファイル操作 環境設定
ユーザー管理 コンソール/ターミナル
X Window System セキュリティ
トラブルシューティング 他OS関係
ネットワーク ハードウェア
Webサーバ Samba
GNOME KDE
OpenOffice.org エミュレータ
ソフトウェア そのほか/FAQ
全Tips公開順インデックス Linux Tips月間ランキング
Linux Squareフォーラム全記事インデックス

MONOist組み込み開発フォーラムの中から、Linux関連記事を紹介します


Linux & OSS フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Linux & OSS 記事ランキング

本日 月間