Linux Tips

コンソールのキー配列をQWERTY以外に変更するには

北浦訓行
2004/7/8

 使用中にコンソールのキー配列を変更するにはでは、jp106(106キーボード)をus(101キーボード)配列に変えたり、元に戻す方法を紹介した。これらはいずれもQWERTY配列での変更だ。

 loadkeysコマンドは、指定するオプションによってQWERTY以外のキー配列に変更できる。例えば、Dvorak配列に変更する場合は、以下のコマンドを実行する。

$ loadkeys dvorak.map
Loading /lib/kbd/keymaps/i386/dvorak/dvorak.map.gz

 上記はFedora Core 2での実行結果だ。Vine Linux 2.6やTurbolinux 10 Desktopでも同様に実行できるが、「Loading」に続くディレクトリの位置が異なる。

 上記のコマンドを実行すると、以下のようなキー配列になる。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 [ ] \ BS
Tab ' , . P Y F G C R L / = En
ter
Caps A O E U I D H T N S - \
Shift ; Q J K X B M W V Z \ Shift

 QWERTY配列に戻すには、

$ loadkeys jp106
Loading /lib/kbd/keymaps/i386/qwerty/jp106.map.gz

というコマンドを実行する。だが、「loadkeys dvorak.map」を実行しているため、当然キー配列はDvorakになっている。配列を簡単に戻すには、

  1. カーソルキーの[↑]を押して、直前に実行したコマンド(loadkeys dvorak.map)を表示させる
  2. [Backspace]キーを押して「dvorak.map」を消去する
  3. 「jp106」と入力する(キーボードの刻印では「cr106」)

という手順で行うといいだろう。

 Fedora CoreやVine Linux、Turbolinuxには、以下のキー配列が用意されている。

キー配列
説明
QWERTY 英語圏で使用。日本で売られているPCのキーボードは、ほとんどがこの配列を採用している
Dvorak QWERTY配列よりも効率の良く入力できるように考案されたキー配列
AZERTY フランス語圏で使用されるキー配列
QWERTZ ドイツ語で使用されるキー配列。ドイツ語でよく使われる「z」がQWERTY配列の「y」と入れ替わっている
fgGIod トルコ語で使用されるキー配列

 loadkeysコマンドでキー配列を変更するときは、キー配列を定義したファイル(*.map.gz)を指定する必要があるので、各キー配列のディレクトリを参照するといいだろう。

 Fedora Core 2は/lib/kbd/keymaps/i386/、Vine Linux 2.6およびTurbolinux 10 Desktopは/usr/lib/kbd/keymaps/i386/にそれぞれのディレクトリが用意されている。

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