Linux Tips

logrotateの設定ファイルで指定できる主なコマンド

北浦訓行
2005/6/9

 syslogの保存期間を変更するにはおよびchkrootkitのログをローテートするにはで説明したlogrotateは、設定ファイルでさまざまなコマンドを指定できる。

 logrotateの設定ファイルの書式は、以下のとおり。

ログファイル [ログファイル...] {
    コマンド
    [コマンド...]
}

 対象となるログファイル(複数でも可)を記述して、そのログファイルに対して実行する各種コマンドを指定する。詳細はlogrotateコマンドのmanページで説明されているが、ここで主なコマンドを紹介する()。

注:Fedora Core 3の/etc/logrotate.dディレクトリにある、各種設定ファイルで使われているコマンドを中心に説明。

コマンド
内容
compress ローテーションしたログをgzipで圧縮
copytruncate ログファイルをコピーし、内容を削除
create パーミッション ユーザー名 グループ名 ローテーション後に空のログファイルを新規作成。ファイルのパーミッション、ユーザー名、グループ名を指定可能
daily ログを毎日ローテーションする
delaycompress ログの圧縮作業を次回のローテーション時まで遅らせる。compressと共に指定
ifempty ログファイルが空でもローテーションする
missingok ログファイルが存在しなくてもエラーを出さずに処理を続行
monthly ログを毎月ローテーションする
nocompress ローテーションしたログを圧縮しない
nocreate 新たな空のログファイルを作成しない
nomissingok ログファイルが存在しない場合にエラーを出す
noolddir ローテーション対象のログと同じディレクトリにローテーションしたログを格納
notifempty ログファイルが空ならローテーションしない
olddir ディレクトリ名 指定したディレクトリ内にローテーションしたログを格納
postrotate〜endscript postrotateとendscriptの間に記述されたコマンドをログローテーション後に実行
prerotate〜endscript postrotateとendscriptの間に記述されたコマンドをログローテーション前に実行
rotate 回数 ローテーションする回数を指定
size ファイルサイズ ログファイルが指定したファイルサイズ以上になったらローテーションする
sharedscripts 複数指定したログファイルに対し、postrotateまたはprerotateで記述したコマンドを実行
weekly ログを毎週ローテーションする

Linux Tips Index



 Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス
インストール/RPM ブート/ブートローダ
ファイル操作 環境設定
ユーザー管理 コンソール/ターミナル
X Window System セキュリティ
トラブルシューティング 他OS関係
ネットワーク ハードウェア
Webサーバ Samba
GNOME KDE
OpenOffice.org エミュレータ
ソフトウェア そのほか/FAQ
全Tips公開順インデックス Linux Tips月間ランキング
Linux Squareフォーラム全記事インデックス

MONOist組み込み開発フォーラムの中から、Linux関連記事を紹介します


Linux & OSS フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Linux & OSS 記事ランキング

本日 月間