Linux Tips

MBM(Multiple Boot Manager)を使うには(フロッピーディスク編)

北浦訓行
2005/12/15

 MBM(Multiple Boot Manager)は、GRUBやLILOと同様のブートローダである。特徴としては、

  • コンパクトな割に多機能
  • フロッピーディスクからの起動ができる

などが挙げられる。ここでは、フロッピーディスクにMBMをインストールして、そのフロッピーディスクを利用してハードディスク上のOSを起動する方法を説明する。

 フロッピーディスクにMBMをインストールする利点は、ハードディスクのMBRを変更する必要がなく、リスクが低いことにある。また、OS自体はハードディスクから起動するため、ハードディスクにブートローダをインストールした場合と起動時間があまり変わらない。反対に、フロッピーディスクにMBMをインストールした場合、メニューの項目名を編集できないなどの制限がある。

 MBMはhttp://elm-chan.org/fsw/mbm/mbm.htmlからダウンロードできる。圧縮ファイルのサイズは約54kbytesと、非常にコンパクトだ。MBMをインストールするフロッピーディスクは、あらかじめDOS形式でフォーマットしておく(DOS形式のFDを使うにはのmformatコマンド参照)。ダウンロードしたZIPファイルを展開したらrootになり、生成されたIMGフォルダに移動して以下のコマンドを実行する。

# dd if=MBM038.144 of=/dev/fd0

 以上で、フロッピーディスクへMBMがインストールされる。システムを再起動して、フロッピーディスクから起動するようにBIOSを設定し、MBMを起動する。すると、以下の画面が表示される。

フロッピーディスクから起動するとこのオプションメニューが表示される

 ここでは、「1」を入力して[Enter]キーを押す。すると、MBMの起動メニューが表示される。

MBMの起動メニュー

 起動したいパーティションを選択して(上の画面では、Linuxのパーティションは1つしか表示されていない)[Enter]キーを押すと、そのパーティションにインストールされたOSが起動する。

 ハードディスク上に拡張パーティションが存在する場合は、[+DOS ExtendX]という項目が表示される。そこを選択して左右の方向キーを押すと、拡張パーティションの内容が表示される。また、[F4]キーで各パーティションのサイズなどが表示されるので、起動するOSを選択する目安となるだろう。

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