Linux Tips

デスクトップの背景にスクリーンセーバーを表示するには

北浦訓行
2006/11/30

 Compizなどの3D GUI環境では、デスクトップの背景にスクリーンセーバーを表示できる。ここでは、AIGLXを有効にしたFedora Core 6(FC6)環境で、スクリーンセーバーを背景の一部として表示する方法を紹介する。

 まず、下記のように表示させたいスクリーンセーバーをyumコマンドでインストールする。FC6を初期設定のままインストールすると、X Window System用のスクリーンセーバーはインストールされない。

# yum install xscreensaver-extras

 次に、デスクトップの背景にスクリーンセーバーを表示するためのプログラム(ドライバ)「xwinwrap」をhttp://www.4shared.com/file/1170578/b3b2e738/xwinwrap.html(注)からダウンロードする。

注:このWebページにアクセスしても、すぐには[Download]ボタンが表示されない。しばらくすると、画面の下部に表示される。

 ダウンロードしたxwinwrapは、実行形式のバイナリファイルである。次に、rootでログインして以下のように/usr/local/binにコピーまたは移動して、実行属性を付加する。

# cp xwinwrap /usr/local/bin ←pathの通ったディレクトリにコピー
# chmod +x /usr/local/bin/xwinwrap ←実行属性を付加

 さらに、xwinwrapコマンドを実行するためのシェルスクリプトを作成する(ここでは、xwinwrap-ss.shというファイル名で作成した)。シェルススクリプトの内容は以下のとおりだ。ちなみに「barcode」の記述部分には、任意のスクリーンセーバーを指定できる。また、-o 0.3のオプションはスクリーンセーバーの透過度を示す。透過度は、0から1の間で指定できる。

#!/bin/sh
xwinwrap -ni -argb -fs -s -st -sp -a -nf -o 0.3 -- /usr/libexec/xscreensaver/barcode -root -window-id WID

 作成したシェルスクリプトに実行属性を付加する。

$ chmod +x xwinwrap-ss.sh

 最後に、GNOME端末などから作成したシェルスクリプトを実行する。

$ ./xwinwrap-ss.sh

バーコードのスクリーンセーバーをデスクトップの背景に表示した

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