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デスクトップの背景に動画を表示するには

北浦訓行
2006/12/7

 デスクトップの背景にスクリーンセーバーを表示するにはでは「xwinwrap」を使い、Fedora Core 6(FC6)環境でスクリーンセーバーを背景の一部として表示する方法を紹介した。実はこのxwinwrapは、動画の表示にも対応している。ここでは、AIGLXを有効にしたFedora Core 6(FC6)環境で、動画(MPEGやAVIファイル)を背景の一部として表示する方法を紹介する。

 最初に、動画を再生するためのプログラム「MPlayer」をインストールする。MPlayerは、以下のようにlivnaのリポジトリからyumコマンドでインストールできる(注)

注:livnaをリポジトリとして登録していない場合は、TotemでMPEG動画やMP3を再生するにはを参考にリポジトリの設定を行う。

# yum --enablerepo=livna install mplayer

 次にデスクトップの背景にスクリーンセーバーを表示するにはを参考にxwinwrapのダウンロードと実行属性の付加を行う。

 続いてxwinwrapコマンドを実行するためのシェルスクリプトを作成する(ここでは、xwinwrap-ss.shというファイル名で作成している)。シェルスクリプトの内容は以下のとおりだ。今回はMPEGファイル(/home/nori/baby.mpg)を指定しているが、MPlayerが再生できるファイル形式(例えばAVIやWMVファイルなど)であれば指定可能だ。また、-o 0.3のオプションは動画の透過度を示す。透過度は、0から1の間で指定できる。

#!/bin/sh
xwinwrap -ni -fs -s -st -sp -b -nf -o 0.3 -- mplayer -wid WID -quiet /home/nori/baby.mpg

 作成したシェルスクリプトに実行属性を付加する。

$ chmod +x xwinwrap-mv.sh

 最後に、GNOME端末などから作成したシェルスクリプトを実行する。

$ ./xwinwrap-mv.sh

MPEGファイルを再生中のデスクトップ

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