Xサーバ・カタログ
北浦 訓行
2003/7/15
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Cygwin/XFree86ベースの商用パッケージ X on Windows 2 |
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X on Windows 2は、真ゼロ円でできるXサーバ［Windows XP編］などで紹介しているCygwin/XFree86に、ホロンがさまざまな改良を加えて販売しているパッケージ製品で、以下のような特徴があります。
- 最初から使える日本語環境
- 独自のインストーラで簡単インストール
- パッケージの形式にRPMを採用
- APT（Advanced Package Tool）によるパッケージアップデート機能
- Xサーバ起動用の独自ダイアログボックス
「もともとフリーで公開されているものを、わざわざ購入する必要はない」という考え方もありますが、X on Windows 2には購入するだけの価値があります。オリジナルのCygwin/XFree86で日本語環境を整備したり、Xサーバとして使えるようにするには、煩雑な作業が必要です。場合によっては、試行錯誤の繰り返しになります（それが魅力でもありますが）。X on Windows 2であれば、それらの作業をパスして純粋にCygwin/XFree86を使いこなすことに注力できます。
また、Webサイトでの情報公開（FAQ）が充実していますし、ユーザーのためのメーリングリストもあるので、インストールや起動でトラブルが起こったときも、途方に暮れるということはなさそうです。
マイナス点としては、約400本のパッケージが収録されているため、フルインストールには時間がかかるということが挙げられます。Xサーバとしてのみ使うなら、インストール時に［Xサーバ］を選択すればいいでしょう（画面1）。また、Windows上でPOSIX互換のAPIを提供するというCygwin/XFree86のアーキテクチャにより、実行速度がネイティブのXサーバよりも遅くなってしまいます。
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| 画面1 X on Windows 2のインストーラ画面。通常のWindowsアプリケーションと何ら変わりはない |
■Linuxへの接続
X on Windows 2では、Linuxへの接続プロトコルを以下の2つから選択できます。
- XDMCP
- ssh
X on Windows 2には、通常のXサーバのような設定ツールはありません。XDMCPで接続するときは、［スタート］メニューの［HOLON］−［XonWindows2］−［Xサーバ］を選択します。すると、［X server setup］ダイアログボックスが表示されます（画面2）。
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| 画面2 ［X server setup］ダイアログボックス |
リストから接続先のホストを選択できるようにするには、［X server setup］ダイアログボックスの［接続先リストを編集］ボタンをクリックし、ホスト名を記述します。
X on Windows 2にはOpenSSHがインストールされているため、特に設定を行わなくてもsshによる接続が可能です。sshでアクセスするには、sshコマンドを使います。サーバ側の設定も必要ですが、最近のディストリビューションであれば最低限の設定は行われています。
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