ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindowsを共存させる

 

2. WindowsとLinuxをインストールする

 多くの人は、すでにWindows 98を利用していると思うが、Linuxと共存させるためにはパーティションの切りなおしが必要になるだろう。

 Windows 98用のパーティションはFDISKで作成できるが、FDISKはHDDの内容を消去するので、ここで必要なデータをバックアップしておくこと。また、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」にある[起動ディスク]タブで、起動ディスクを作成しておく。

Windows 98の再インストール

 Windows 98を再インストールする準備が整ったら、作成した起動ディスクでPCをブートし、FDISKで既存パーティションの削除とWindows 98用のパーティション「のみ」を作成する。


画面1 FDISKの画面

 パーティションの確保とフォーマットが終わったら、Windows 98を通常どおりにインストールする。

redhat Linuxのインストール

 Windows 98の再インストールが終わったら、いよいよLinuxのインストールだ。まず、redhat Linux 6.2Jの場合を紹介しよう。

 redhat LinuxのCD-ROMをドライブに入れ、CD-ROMブートを行えばインストーラが起動する。マニュアルの手順に従って「インストールの種類」まで進む。ここでは、必ず「サーバー」以外を選択すること。サーバーを選択すると、既存のFAT32パーティションが削除されてしまう。「GNOMEワークステーション」および「KDEワークステーション」は、手順がやや簡略化されるというメリットがあるが、自動的にLILOをMBRに書き込んでしまうため注意が必要。後で説明するloadlin.exeを使う場合は「カスタム」を選択する。



画面2 OSを共存させる場合は、「サーバー」を選択してはならない

 次のポイントは、「自動パーティション設定」画面。ここで「手動のパーティション設定」を選択しないと、HDDの残り領域をすべてLinux用に確保してしまうので、データ用パーティションが作れない(既存のFAT32パーティションはそのまま残る)。ここでは「手動のパーティション設定」を選択したものとして話を進める。

 下の画面は、Linux用のfdiskでパーティションの設定を行っているところ。コマンドラインツールなので、初心者にはやや難しいかもしれない。


画面3 fdiskはコマンドラインツールで、使いこなすのはやや難しい

 Disk Druidというツールは、fdiskよりも使い勝手がよい。Linux用のパーティションを1つだけにする場合は、マウントポイントを「/」にして、サイズを指定する。同様の手順で、Linux swapパーティションも作成しておく。パーティションタイプを「Linux swap」にするのを忘れないこと。

 また、ここでWindows 98用のパーティションをマウントしておくと便利だ。「Win95 FAT32」というパーティションを選択し、マウントポイントを「/mnt/dos」としておく。これで、LinuxからでもCドライブを/mnt/dosディレクトリとして利用できるようになる。


画面4 Disk Druidならfdiskよりも直感的に作業できる

そしてLILOの設定

 次はLILOの設定。インストールの種類で「GNOMEワークステーション」「KDEワークステーション」を選択した場合、この画面はスキップされる。

 loadlin.exeを使う場合、ここで必ず「ブートディスクを作成する」をオンにし、「LILOをインストールしない」をオフにする。LILOを使う場合も、ブートディスクは作成しておくこと。LILOをインストールする場所は、「マスターブートレコード(MBR)」を選択しておけばよいだろう。また、下のリストボックスで「/dev/hda1」を選択してブートラベルを入力しておかないと、LILOからWindows 98を起動することができなくなってしまう。ブートラベルは、画面では「dos」にしているが、「win」などでもよい。


画面5 LILOの設定画面。ここの設定を怠るとWindows 98が起動できなくなる

 以上で、redhat LinuxとWindows 98を共存させるための要所は終わり。再起動して、画面に「LILO boot:」が表示されればLILOのインストールは成功。「linux」あるいは単に[Enter]キーを押せば、redhat Linuxが起動する。「dos」(ブートラベルで指定した文字列)と入力すればWindows 98が起動する。ブートラベルを忘れてしまった場合は、「LILO boot:」が表示されている間に[Tab]キーを押せば、選択できるOSのブートラベルが表示される。



Index
ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindowsを共存させる
  1.パーティション構成の検討
OSの仕様を確認する
パーティション構成例
コラム:パーティションの概念
2.WindowsとLinuxをインストールする
Windows 98の再インストール
redhat Linuxのインストール
そしてLILOの設定
  3.TurboLinuxの場合
データ用パーティションの作成
コラム:ブートストラップ
  4.loadlinによるLinuxのブート
loadinのメリットと導入
ブートするOSを選択できるようにする

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