リッチなユーザーインターフェイスを体験
β版で試すMoblin

K.I.マヘーシ
2009/7/17

Moblinテストドライブの作成

　では、現在最新バージョンとなる「Moblin V 2.0 beta」を体験する方法を説明します。ここではHDDに変更を加えないよう、USBまたはCDから起動できるテストドライブを作成する方法を紹介しましょう。以下、WindowsおよびLinuxでの手順を別々に示します。

　まずは、Moblinのダウンロードサイト（http://moblin.org/downloads/）から、Moblin Live Imageをダウンロードし、そのイメージファイルをデスクトップに保存します。念のため、イメージファイルのダウンロードが正常に終了しているかをMD5チェックサムで計算し、下記のように表示されるかどうかを確認します（Linux の場合）。

# md5sum moblin-netbook-beta-20090524-001.1.img c51ceb81290f8eb85468c8bb7c00239d moblin-netbook-beta-20090524-001.1.img

　なお、ここで使用するUSBおよびCDは、イメージファイルの容量よりも余裕を持った容量がある媒体を利用してください。USBメモリは、1Gbytes以上のものを推奨します。

Windowsでのインストール準備

■USB Live Imageを作成する場合

�@USB Live Imageを作成するために、ddツールを利用します。http://www.chrysocome.net/downloads/dd-0.5.zipのサイトから「dd-0.5.zip」をデスクトップにダウンロードし、その後、解凍ソフトで解凍してください。すると「dd-0.5」というフォルダが作成されます。

�AUSBメモリをPCに差します。

�Bコマンドプロンプトを開き、「dd-0.5」フォルダに移動して下記の下記の「dd -list」コマンドを実行し、USBメモリのドライブ名を確認します。

\dd-0.5>dd -list \\.\Volume{64fff1f6-6358-11dd-ad60-0016b65d2d8d}\ link to \\?\Device\Harddisk2\DP(1)0-0+a removeable media Mounted on \\.\f:

ここでは、USBメモリが「fドライブ」として認識されています。

�Cdd-0.5フォルダにmoblin-netbook-beta-20090524-001.1.imgを移動します。

�D次に、イメージファイルをUSBメモリにコピーします。ここで、USBドライブ名を各自の環境に応じて変更してください。USBドライブ名を間違えると、そのほかのドライブ（システムのHDDなど）を上書きする可能性もあるので、実行する際には特にドライブ名に注意してください。

\dd-0.5>dd bs=4M if=moblin-netbook-beta-20090524-001.1.img of=\\.\f: --progress

�Eしばらく待って下記のようなメッセージが表示されれば、USB Live Imageの完成です。

rawwrite dd for windows version 0.5. Written by John Newbigin <jn@it.swin.edu.au> This program is covered by the GPL. See copying.txt for details 698,351,616 166+1 records in 166+1 records out

■CD Live Imageを作成する場合

�@moblinのイメージは「***.img」というファイル拡張子なので、ファイルを右クリックして「名前の変更」を選び、「***.iso」に変更します。

�Ahttp://isorecorder.alexfeinman.com/isorecorder.htmより「isorecorder v2」をダウンロードします。各自、Windows OSの種類に合ったisoisorecorderをダウンロードしてください。

�Bダウンロードした「ISORecorderV2RC1.msi」を実行し、インストールを行います。インストール後は、isorecorderはプログラムとして表示されません。

�C空のCDをCD-Rドライブに入れます。

�D書き込みたいmoblinのisoイメージファイルの上で右クリックし、メニューから「copy image to cd」を選びます。すると、CD Recording Wizardが表示されます。

�ECD Recording Wizardで、下記のとおりに各項目を選択します。

source ：Image fileにし、イメージファイルを選択します。
Recorder ：ブランクディスクが入っているドライブを選択します。

�Fnextを押し、CDテストドライブを作成します。

�G最後に「Operation has been completed.」と表示されたら、正常にCD Live Imageの書き込みが完了しています。

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Index リッチなユーザーインターフェイスを体験 　β版で試すMoblin

Page 1 　多様化するモバイル向けプラットフォーム 　Moblinとはどんなもの？ 　Moblinアーキテクチャの特徴 　 Page 2 　Moblinテストドライブの作成 　Windowsでのインストール準備   Page 3 　Linux（Fedora）でのインストール準備 　Moblinの起動および操作

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