●リクエスト・ヘッダフィールド
フィールド名 HTTPバージョン 説明
Accept
 
利用可能なアプリケーション・メディアタイプ。複数指定、優先度指定も可能
Accept-Charset
 
利用可能な文字セット
Accept-Encoding
 
利用可能なエンコーディング形式(Content Coding形式)
Accept-Language
 
利用可能な言語コード。複数指定し、優先度を付けることが可能
Authorization
ログインに必要な認証情報。ユーザー名とパスワードが格納される
Expect
 
サーバ要求が実装されているかどうかの確認時に期待されるレスポンスを指定する
From
利用ユーザーに固有なメールアドレスなどの情報。ただし無条件にリクエストに付加するのはセキュリティ上の問題でもあり、あまり実装されていない
Host
 
リクエスト先サーバ名。DNS名を利用する。1.1ではプロキシや仮想サーバの利用を前提に、必須としている
If-Modified-Since
Dateを指定する。指定したDateより最新のリソースの場合のみデータを取得できるように指示する。ローカルキャッシュの最新確認に使用される
If-Match
 
指定したエンティティタグに一致する場合のみデータを更新/取得するように指示する
If-None-Match
 
指定したエンティティタグに一致しない場合のみデータを更新/取得するように指示する。最新情報の取得や競合の排除のために指定される
If-Range
 
指定されたエンティティタグが最新であれば、それ以外の残りを転送するように指示する。Rangeとともに使用される。または最終更新時刻(Date)を指定してもよい
If-Unmodified-Since
 
Dateを指定する。指定したDate以降リソースが更新されていない場合のみデータを取得できるように指示する
Max-Forwards
 
経由できるプロキシの最大数
Proxy-Authorization
 
プロキシにログインが必要な場合のための認証情報
Range
 
取得するデータのバイトレンジ。単位はバイト
Referer
直前にリンクされていたURL
TE
 
利用可能なエンコーディング形式(Transfer Coding方式)
User-Agent
Webブラウザの固有情報
○……1.0/1.1共通
無印……1.1より追加

●エンティティ・ヘッダフィールド
フィールド名 HTTPバージョン 説明
Allow
利用可能なリクエスト・メソッドの一覧
Content-Encoding
リソース・コンテンツのエンコード方法(Content Coding方式)。1.1では、gzip、compress、deflate、identity(エンコードなし)が定義されている
Content-Language
 
リソース・コンテンツの使用言語コード
Content-Length
リソース・コンテンツのサイズ。単位はバイト
Content-Location
 
リソース・コンテンツの固有位置を示すURI
Content-MD5
 
リソース・コンテンツのMD5検証値。チェックサムとして利用できる
Content-Range
 
転送されたデータがあるリソース・コンテンツの一部だった場合にデータのレンジを示す
Content-Type
リソース・コンテンツのアプリケーション・メディアタイプ。MIMEのメディアタイプと同様
Expires
リソース・コンテンツの有効期限。Date値
Last-Modified
リソース・コンテンツの最終更新時刻。Date値
○……1.0/1.1共通
無印……1.1より追加

●レスポンス・ヘッダフィールド
フィールド名 HTTPバージョン 説明
Accept-Ranges
 
返答したデータのレンジ。単位はバイト
Age
 
キャッシュデータの場合の経過時間。単位は秒
ETag
 
エンティティタグ。リソースの全体や一部を特定する固有値
Location
リダイレクト先URL。HTMLの と同等の動作を行う
Proxy-Authenticate
 
プロキシにおける認証領域名を示す固有値。HTTPサーバでのWWW-Authenticateに該当する
Retry-After
 
サービスの一時停止期間/時刻を表す。コード503(Service Unavailable)に伴う。単位は秒数かDate
Server
HTTPサーバアプリケーション種類を示す固有テキスト値
Vary
 
指定されたフィールドがサーバによって受け入れ可能なオプションと判断された(Server Drivenネゴシエーション)ことを示す
WWW-Authenticate
認証の領域名を示す固有値。HTTPサーバのRealmと一致する
○……1.0/1.1共通
無印……1.1より追加

●一般・ヘッダフィールド
フィールド名 HTTPバージョン 説明
Cache-Control
 
キャッシュのコントロールに必要な指示や情報
Connection
接続の永続性情報。'none'が指定されると、レスポンス後の接続は解除される
Date
日付情報。RFC822形式、RFC850形式、ANSI C形式などを受け入れる必要がある
Pragma
関連するクライアント/プロキシ/サーバそれぞれに認識させるための特殊な追加情報を記述する(例えば、'no-cache'で無条件で最新リソースを強制転送させる、など)
Trailer
 
チャンク形式エンコーディングで使用されるフィールドを記述する
Transfer-Encoding
 
利用されている転送エンコーディング形式(Transfer Coding:形式)。1.1ではチャンク形式が定義されている
Upgrade
 
HTTPの上位バージョンやその他プロトコルに移行する際に、取り得るプロトコルを指定する
Via
 
経由した主にプロキシの情報を格納する。主にループの検知に使用される。
Warning
 
レスポンス・ステータスコードの付加的なコード番号やテキスト情報
RFC1945では現れないが、IETFにおけるHTTP 1.0ドラフト(draft-fielding-http-spec-01.txt)では定義されており、実際に利用しているWebブラウザも多い。HTTP 1.1では下位互換のために定義されている
○……1.0/1.1共通
無印……1.1より追加
表3 RFCで定義されているヘッダ・フィールドの一覧