連載:納得! 知っ得! キーワード(1)
いまだからこそTwitterの楽しさを知るべきです!

江原顕雄
2007/7/23

 社会的な面からTwitterを考える

 Twitterのシステムについては、皆さんばっちり分かったと思います。確かにユーザービリティが高いサービスなのですが、正直なところそんなに革命的なサービス&技術ではありません。では、なぜここではTwitterがここまでブレイクをしたか、このページではそのナゾについて考えてみましょう?

●ブログほど考えず、mixiほど人間関係が煩わしくない

 日本でブログが話題になったのが2002年ごろ。利用者はだんだんと増えて、2005〜2006年ごろに爆発的にユーザーが増えました。また、2004年にGREEやmixiといったSNSが日本に登場し、こちらも同様にユーザーを猛烈と増加させました。2007年現在、SNSもブログも普通のサービスとしてユーザーに認知され親しまれています。

 SNSの特色はクローズドな環境で展開されるサービスです。なので、日記やメッセージ、コミュニティなども知人や友人、同僚といった、知っているユーザー同士がつながりやすい性質があります。

 一方ブログはオープンなサービスであり、閲覧やコメント、トラックバックはブログ作者が知っている・知らない人に関係なく可能です。

 一般的な傾向としてですが(当然、例外はたくさんあります)、読者が知人・対象にしているSNSの日記は「今日はコレを食べた・ここに行った」といったユーザーの個人的な日記・プライベートの要素が高く、不特定多数の閲覧者が多いブログでは「このサービスは使える、この事件に頭にきた」といった第三者を意識したパブリックな要素が強くなります。

 その結果、SNSでは人間関係が密接過ぎるので気軽に日記が書けない、ブログに投稿する際は第三者の目を意識してちょっと肩に力が入るので手軽に投稿ができない、…… 。その結果、更新が停止してしまうといった現象が発生することもあります。

図3-1 SNSやブログの傾向

 ブログほど意識せず、SNSほど人間関係を気にせず投稿・コミュニケーションが取れるサービス…… 。それがTwitterであり、SNSやブログユーザーが望んでいた心理的なニーズにピッタリ合致します。

図3-2 ブログや掲示板、SNSとTwitterの関係

 またほかのユーザーを追加するのもSNSほど悩まずにできます。SNSは人間関係が直結しているので、「この人のマイミク申請は嫌だけど、断ったらいろいろと実社会で面倒なことに……」というシチュエーションが起こり得ますが、Twitterでは「ユーザーの追加? OK、OK」と全体的に軽いのりで行われているようです。ささいなことでイチイチ悩まなくていいのは、精神衛生上非常に良いことですね。

●1つの時間軸で管理ができる

  ブログやSNSの日記ページなどでコメントをやりとりするときに、「日時が固定されてしまう」という問題があります。これは、7月1日に書かれた日記やエントリーしたブログに、知人や読者がコメントを付けて、日記・ブログ主がそのコメントに対して返信を書きます。その話題でコメントが盛り上がったとしても、そのやりとりは7月1日のページでしか行われません。もし7月2日の日記が書かれると、7月1日にやりとりされたコミュニケーションはいったんリセットされてしまうのです。

図3-3 ブログやSNSでのコメントは、日付にひも付けられている

 その点Twitterは、掲示板のように書き込まれた文章が上から下に流れるので、ブログやSNSの日記のように、日時が過ぎるとコミュニケーションの流れがリセットされるという心配がありません。なので、日記やブログにTwitterを導入することは「時間」を軸にしたコミュニケーション(Twitter)と日記やエントリーした記事に対するコミュニケーション両方に対応することができるのです。

図3-4 ブログとTwitterは補完関係にある!

●140字の投稿制限が魅力

 これが一番重要なファクターかもしれませんが、Twitterへは「他愛もないこと」を投稿することが前提とされていることです。Twitterのコンセプトは「What are you doing?」……いま、何をしているのか? を記述することです。

 今から昼ごはんを食べに行く、会議で怒られた、乗っている電車が遅延中、…… など、どーでもいいことを気軽にバシバシ投稿できるのです。ブログも日記も他愛のないことをバシバシ書いていって別に問題がないのですが、「いま起きたよ」「パジャマを脱いだ」「朝食を作っています」みたいな内容が1日10回以上更新されても、ブログやSNSの日記ではコミュニケーションが取りづらいものです。

 Twitterなら最初から「くだらないこと書いてOK!」というサービスなので、思う存分いま感じたこと・発生した出来事を何も考えずに投稿できるのです。ブログや日記を書いているユーザーは「どんな内容を書こう」「どうやって読みやすい文章にしようか」と一度は悩むと思いますが、Twitterならその場のノリとリズム、勢いで投稿ができちゃいます。

 Twitterは1回の投稿文字制限が140字と限られています。この制限も重要で、最初から「簡単なことしか書かない」というルールにつながっているように思えます。つまり「現在の日韓情勢とグローバル経済について熱く語る」のは、物理的に不可能なのです。

 これはまったくの予想なのですが、今後はこの「140字制限」をうまく利用して「140字でどこまでいい文章を書くか・表現できるか?」的なものがはやるかもしれません。140字で旅行に行って美しい景色を見たときの感動やモテナイ人間の心の叫びなど、好きな人への思いなどをどこまで表現できるか? 日本では短歌や俳句のように「字数制限を掛けて表現活動をする」伝統的があるので、もしかしたら日本独自の「Twitter」の利用方法が出てくるかもしれません。

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