ロードマップ

AMDのプロセッサ ロードマップ



小林章彦
2000/06/08

 AMDは、2000年6月5日に新しいAthlonとDuronを発表した。これは3月に発表した2000年から2001年前半までのロードマップどおりであり、開発が順調に進んでいることを伺わせる。その後、開発コード名の一部を変更したロードマップが発表されている。ここでは、そのロードマップをベースに2001年前半までのAMDの製品予定を紹介しよう。

AMDの2001年までのロードマップ
2000年から2001年前半までのAMDのロードマップ。2000年後半にはノートPC向けにAthlonコア採用プロセッサも発表され、Athlonコアがフル ラインアップとなる。

 この図を見ても分かるように、AMD-K6-2/IIIのSuper7系のプロセッサはすべてノートPC向けになり、デスクトップはAthlon系にシフトする。すでに大手PCベンダのデスクトップPCでのAMD-K6-2/IIIの採用はなくなっている。

 図中、「Thunderbird(サンダーバード)」となっているのが、6月5日発表となった新しいAthlonだ。256Kbytesの2次キャッシュをプロセッサ ダイに同梱したことにより、性能向上を実現している。また、このAthlonより、ドイツのドレスデンに建設したFab 30という半導体工場で製造した銅配線技術を使った製品が出荷される。

 Duronは、新たに製品ラインアップに加わったエントリPC向けの製品だ。Thunderbirdに対し、2次キャッシュを64Kbytesと少なくすることで、プロセッサのダイ サイズの小型化を図り、低価格化を実現している。IntelのCeleronに対抗する位置付けの製品だ。

 「Mustang(ムスタング)」では、プロセッサ コアの改良(命令セットなどの拡張)が行われ、1Mbytes程度の2次キャッシュがプロセッサ ダイに同梱される。主にサーバ/ワークステーション向けの製品となる。

 「Corvette(コルベット)」は、これまで「Mustang」の開発コード名で呼ばれ、サーバ/ワークステーション用の前出の「Mustang」とひとくくりにされていたノートPC用の製品だ。デスクトップPC用との混乱を避けるために、開発コード名が変更され、「Corvette」となった。Mustangと同じプロセッサ コアを採用し、低消費電力向けにチューニングされた製品である。ただし、2次キャッシュの容量はMustangに比べて小さいことが予想される。

 「SledgeHammer(スレッジハンマー)」は、AMDが開発を行っている64bitアーキテクチャの「x86-64」を初めて採用する製品となる。x86-64は、既存のx86命令と互換性を保ちながら、64bit化を行うもので、IntelのIA-64アーキテクチャとは異なるものだ。当初は、やはりサーバ/ワークステーション向けの製品となる。記事の終わり

  関連記事(PC Insider内) 
AMDのプロセッサ ロードマップ(2000年11月版)
Intelに競合するチップセット・ベンダの動向
64bitプロセッサで別々の道を歩き始めたIntelとAMD
 
  関連リンク 
米AMD社
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