岡田 大助
@IT編集部
2008年3月17日

■情報量が飛躍的に増えたニ次元シンボル

 二次元シンボルは、携帯電話に読み取り機能が搭載されてから一気に利用が広まった感があります。横方向にしか情報を持たない一次元シンボルに対して縦方向にも情報が持てるため、データ量が飛躍的に大きくなりました。

 二次元シンボルには一次元シンボルを重ねたマルチロー型と格子状のドットを読み取るマトリックス型の2種類に分類できます。国際標準化されているのは、デンソーが開発したQRコード、CiMatrixが開発したData Matrix、UPSが開発したMaxiCode、Symbol Technologiesが開発したPDF417の4種類です。なお、JIS規格となっているのは、QRコードだけです。

 二次元シンボルには、ファインダパターンと呼ばれる特殊な模様が印刷されています。QRコードの場合は、3角に配置された二重の正方形です。これを手掛かりにして情報を読み出すため、どのような向きからでも読み取ることができるようになりました。

 QRコードは、数字だけならば7089文字、英字と記号ならば4296文字、8ビットのバイナリならば2953文字、漢字ならば1817文字という大容量媒体です。4段階の誤り訂正機能を持ち、コード面積の約7%、約15%、約25%、約30%の情報が欠損していても情報を復元できます。なお、コードの周辺には4セル以上のクワイエットゾーンが必要となります。

QRコードサンプル


Index
5分で絶対に分かるバーコード
  黒と白のシマシマの謎
  バーコードが普及した3つの理由
  バーコードは愛称に過ぎない
  国内で利用される一次元シンボルは5種類
情報量が飛躍的に増えたニ次元シンボル
  どのようにバーコードを読み取るのか

関連記事
自動認識システムの基礎に触れる3冊
5分で絶対に分かるRFID
5分で絶対に分かる非接触ICカード

RFID+ICフォーラム トップページ


RFID+IC フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -

注目のテーマ

Master of IP Network 記事ランキング

本日 月間
ソリューションFLASH