岡田 大助
@IT編集部
2006年5月18日

■非接触型ICカードの形状は決まっている

 非接触型ICカードのサイズは、長辺が85.6ミリ、短辺が54.0ミリ、厚さが0.76ミリです。これは、磁気ストライプカードや接触型ICカードと同じサイズとなるように「ID-1(ISO/IEC 7810)」という仕様に準拠しているからです。

 接触型ICカードはICチップと金メッキされた接触端子で構成されていますが、非接触型ICカードは接触端子の代わりにアンテナコイルが備わっています。アンテナコイルの形成には、巻き線方式、シルクスクリーン印刷方式、エッチング方式、メッキ方式などがあります。

 非接触型ICカードは約0.2ミリのシートを4枚張り合わせた形になっています。シートの素材には、ポリ塩化ビニル(PVC)やアクリロニトル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリエチレン・テレフタレート(PET)などが使われます。

 具体的には、ICチップおよびアンテナコイルが搭載されたシートと厚みを調整するシート(これらをインレットシートと呼びます)を、カードの表面と裏面が印刷されたシート(これらをオーバーレイシートと呼びます)でサンドイッチにしています。

 お気付きになったかもしれませんが、非接触形ICカードには電池が搭載されていません。どのように電力を得ているのでしょうか。


Index
5分で絶対に分かる非接触ICカード
  身近になった非接触型ICカードとは
非接触型ICカードの形状は決まっている
  電池がなくても寿命は半永久的のなぞ
  13.56MHzを使う3種類の近接型ICカード

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