岡田 大助
@IT編集部
2007年9月11日

■3分 - センサーネットに活路を見出したZigBee

 ZigBeeは、家電製品やファクトリーオートメーションのネットワーク化を期待して2001年からZigBee Allianceが規格化を進めている近距離無線技術です。

 使用可能な周波数帯域は、2.4GHz、902〜928MHz、868〜870MHzと分かれていて、それぞれ伝送速度が250kbps、40kbps、20kbpsと異なります。同様に最大通信距離も9〜69メートル(将来的には100メートル)と幅があります。日本では、ISMバンドの2.4GHzが利用できます。

 当初は家電のリモコンなどが主な用途として考えられていましたが、単三乾電池2本で2年程度の稼動ができることや、30秒程度でアドホックネットワークを構築できることが評価されセンサーネットワークへの適用が期待されています。

 ネットワークは、メッシュ型とクラスタツリー型の構成が可能で、1つのネットワークに最大65535ノードが接続できます。また、ZigBeeの端末は、ZigBeeコーディネータ(ネットワークに1台存在し、制御を行う)、ZigBeeルータZigBeeエンドデバイスの3種類に分類可能です。

 ZigBeeルータがデータを転送するため、電波が直接届かない距離でも通信が可能になるほか、途中のノードが存在しなくなってもほかのノードに迂回して通信が継続できるという特徴があります。


Index
5分で絶対に分かる近距離無線技術
  ユビキタス社会のネットワークを担う近距離無線技術
  RFIDハンディリーダにも使われるBluetooth
  米軍出身のUWBは市場でデファクト競争に
センサーネットに活路を見出したZigBee
  異なる非接触ICカード技術を結ぶNFC
  ETCに使われるDSRC、研究が始まった可視光通信

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