Androidは
オタクとオシャレのハイブリッドで流行る！

女子の目線で見た、Androidマーケット

――Androidマーケットでは、日本人が作ったアプリや、日本語で動くアプリは増えてきましたか？

案西　増えてきてますね。ABC 2009 Springのときにクリスさんが「もうすぐAndroidマーケットが日本にも出るから日本語のアプリをいっぱい作ってください」といっていました（参考：Android Bazaar and Conference 2009 Spring：日本版Androidマーケット、最初は無料アプリのみ配信――Googleのクリス・プルエット氏 - ITmedia プロフェッショナル モバイル）。

矢野　たしか、「ADC 2（Android Developper Challenge 2、グーグル主催のAndroidアプリのコンテスト）」に日本人も通ったはずですよ。日本Androidの会の人も、さりげなく「通った」ってTwitterでつぶやいている人が何人かいましたね。

案西　「FxCamera」の人とか、3人ぐらい「通った」ってつぶやいてましたね。

――その辺の情報はTwitterでしか分からないんですね。

矢野　そうなんです。まだ、正式にはそういった情報は集めていないんです。それ、やらなきゃダメですね。ちょっとメモっておきます。

矢野　女子部の基本路線としては、最初はAndroidマーケットの盛り上げですね。ここが盛り上がらないと、端末も盛り上がらないだろうと考えています。女子の共通の意見としては、現状は「アプリがちょっとね」ということになっています。

案西　もっさいね。

矢野　アイコンをざっと見ても……。

案西　アイコンがかっこ悪いのが、結構ある。

矢野　うーん、あるね。

――iPhoneアプリのアイコンなどと比べると……、ということですか？

矢野　Androidって男の世界というか、組み込みというところが、まさにそうなのかもしれません。組み込み業界って人の数がたくさんいて、いろいろな人がいますが、いわゆる「オタク」の男の人が多いというか……。勉強会とかも、開発系の女子にいわせると、正直ちょっと行きにくいところがあるそうです。

案西　ある開発の方が、いわゆるオッサンばかりの部署に行ったときに、「彼らに美的センスを求めるのはちょっとな」と思ったそうです。

――オッサンが開発しているからいけないと？

矢野　いや、どうなんでしょう。開発者というか、理系の方っていうのは、見た目にこだわらないというのが良いところなんですけど、それが、Androidマーケットのような個人商店だと、いきなり消費者相手に直接やりとりするじゃないですか。いままで、開発者とか組み込みの方は消費者と直接やりとりすることが経験としてなかったと思うんですよ。消費者相手にするとしたら、もうちょっとオシャレしていいのではないかと。女性はやはり、そういうところが気になるので。

――そういった意味だと、iPhoneはその辺も上手くやっているように見えますけど、それはなぜだと思いますか？

案西由希 東京工業大学理学部物理学科在学中の大学院生 現在、Androidアプリ「Libraroid -図書館予約-」をAndroidマーケットで公開しているバリバリの開発者

案西　iPhoneは端末の見た目も良いからではないでしょうか。「来年（2010年）になって、良い端末がいろいろ出たらAndroidに変えようかな」といっている人はいます。

――Androidを広めるには女子の力とか、デザインの力がいると。

矢野　そうですね。とはいえ、自分たちもオタクですけどね。腐女子とはいわないまでも、オタクです。

案西・工藤　（うなずく）

矢野　女性でもオタクといわれる人は増えていますけど、それでも女子なんで、若干見た目を気にするというか、ハイブリッドな人が多いんですよ。オタクオタクしていない。「嗜好としてオタクっぽいものも好きだけど、オシャレして六本木とか買い物にも行くよ」って感じなんですけど。

――なるほど、「オタクとオシャレのハイブリッド」。

矢野　記事の見出しが、できましたね。

――いただきました。

矢野　でもきっと、Google文化とかAndroid文化って、そっちの方でもっと面白くなっていくのではないかと思います。「オタクだけどオシャレだ」って、かっこいいと思うんですよ。日本Androidの会には、あれだけ優秀な人が集まっているんで、早くそうなってほしいんですよね。「開発者は絶対モテるから」って、口を酸っぱくしていってるんですよ。もうちょっと何とかしようと。

――アプリケーションの見た目に気を付けるだけではなく？

矢野　自分の見た目にも気を付けろと。そして、生き様までも。開発者がモテないとAndroidも盛り上がらないんで。

――そこから底上げしていくと。

案西　Androidをモテアイテムにしたいんです。

――自分の見た目を気にしないから、アプリの見た目も気にしないということですか？

矢野　というのもあると思いますよ。もっとデザイナみたいにモテればいいと思います。普通にオシャレしてもいいと思います。

――でも、デザインやっている人がみんなオシャレかというと、そうでもない人もいると思いますけど。

矢野　まあ、確かにそうですね。でも、そうやってAndroidも面白くしていければいいかなと思います。どうしてもマーケットの話になると、iPhoneでもそうだと思いますが、個人の名声による部分が大きいじゃないですか。「○○を作っている○○さん」とか、メディアに露出して稼いでいる方も大勢いるので。ああいうふうに、1人でも動けるようなスター選手見たいな人が開発者の中からも出てきてもいいと思います。

――日本Androidの会で、スターになる人はいないんですか？

案西　それは、adamrockerさんじゃないの？

矢野　adamrockerさんかなー。それか、ノリツナさん。

――adamrockerさんは矢野さんと一緒に活動されている人ですか？

矢野　そうですね。「Simeji」っていう日本語IMEアプリを作っている人です。彼は、アプリの露出があるんですが、普通に会社員なので、顔出しができないそうです。気の良いニイちゃんなんですけどね。割とオシャレも好きだし。

　後、ノリツナさんという人は、ABC 2009 FallでiPhoneの中身をAndoridにしてみんなをあきれさせた人です。制作費は総額20万円ぐらい掛かったそうです。5分のために20万円掛けて、みんなに「かっこいい！」といわれてました。

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INDEX
日本Androidの会女子部に聞く Androidはオタクとオシャレのハイブリッドで流行る！
	Page1 女子部の成り立ちとチームワーク？
	Page2 女子の目線で見た、Androidマーケット
	Page3 Androidアプリの質と「女子部レコメンド」 Androidの会は“楽しい”オープンソースコミュニティです モテるためには、どうすればいいんでしょうか？

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