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2004年版まる分かり開発コード名

4. Intel製チップセットと新技術/機能

元麻布春男
2004/01/30

 

チップセット

 
■Brookdale(ブルックディール)
 Pentium 4に対応したIntel 845ファミリ・チップセット。2002年5月から登場し始め、Intel製チップセットとして初めてDDRメモリをサポートした。サウスブリッジにUSB 2.0をサポートしたICH4を採用する。対応するFSBは400MHzおよび533MHz。
 
■Canterwood(キャンターウッド)
 Pentium 4に対応したハイエンドのデスクトップPC向けチップセット(Intel 875P)。FSB 800MHzに対応する。デスクトップPC向けとしては初めてAGP 8xとデュアルチャンネルのDDR-400メモリ(ECCサポート可)に対応したほか、ギガビット・イーサネット・コントローラ専用のCSAポート、メモリ・アクセスのレーテンシを削減する機能などをサポートする。サウスブリッジは、2ポートのシリアルATAに対応したICH6/ICH6Rで、後者はRAID 0ないし1をサポート可能である。Prescottにも対応可能である。
 
■Springdale(スプリングデール)
 Canterwoodとほぼ同じ機能を備えたメインストリームのデスクトップPC向けのPentium 4対応チップセット(Intel 865ファミリ)。Canterwoodと異なりメモリ・バスのECC対応などが省略されている。また内蔵グラフィックス機能(Extreme Graphics2)を内蔵したIntel 865Gが用意されるのがCanterwoodとの大きな違い。
 
■Alderwood(アルダーウッド)
 Prescott向けに提供されるハイエンドのデスクトップPC向けチップセット。Canterwoodの後継に当たる。PCI Express、DDR-IIメモリといった新しい技術をサポートする。組み合わせられるサウスブリッジはICH6ファミリで、シリアルATAポートが4チャネルに増強される。
 
■Grantsdale(グランツデール)
 PCI Express、DDR-IIメモリをサポートしたメインストリームのデスクトップPC向けPrescott対応チップセット。Alderwoodの下位、Springdaleの後継に当たる。
 
■Caswell(キャスウェル)
 Alderwood/Grantsdaleチップセットに組み合わせられるサウスブリッジのうち、無線LAN技術を統合したICH6Wに与えられている開発コード名。
 
■Montara-GM(モンタラ−ジーエム)
 Centrinoモバイル・テクノロジを構成するコンポーネントのうちの、グラフィックス統合型チップセット。製品名はIntel 855GM。DDRメモリとExtreme Graphics 2(AGP 4xモード相当)をサポートする。DDRメモリのサポートは当初DDR-266までであったが、後にDDR-333をサポートしたIntel 855GMEが追加された。対応するFSBは400MHzで、サウスブリッジにはICH4Mが用いられる。
 
■Odem(オーデム)
 Centrinoモバイル・テクノロジを構成するコンポーネントのうち、統合グラフィックスを持たないチップセット。製品名はIntel 855PMで、DDR-333メモリと、AGP 4xをサポートする。サウスブリッジはICH4Mで、対応FSBは400MHz。
 
■Calexico(キャレキシコ)
 Centrinoモバイル・テクノロジの無線LANモジュールであるIntel PRO/Wireless 2100の開発コード名。
 
■Granite Bay(グラナイト・ベイ)
 Intelが2002年11月にリリースしたIntel E7205チップセット。ワークステーション向けチップセットだが、対応するプロセッサは基本的にPentium 4(いい換えればシングルプロセッサ構成)である。同社製チップセットとしては、初めてデュアルチャネルDDRメモリとAGP 8xのサポートを行った。
 
■Lindenhurst(リンデンハースト)
 Noconaをサポートするデュアルプロセッサ対応のサーバ向けチップセット。2004年第2四半期に登場する予定だ。PCI ExpressとDDR-IIメモリをサポートするのはデスクトップPC向けのAlderwood/Grantsdaleと同様だが、I/O性能が強化されており8レーンのPCI Express(デスクトップPC向けは、グラフィックス用を除き1レーン)をサポートする見込みだ。シリアルATAのサポートも行われる。
 
■Tumwater(タムウォータ)
 Nocona用に用意されるワークステーション向けデュアルプロセッサ対応のチップセット。2004年第2四半期に登場する予定だ。サーバ向けのLindenhurstと異なり、16レーンのグラフィックス用PCI Expressスロットを用意する。
 
■Twincastle(ツインキャッスル)
 Potomacに対応したマルチプロセッサ対応のサーバ向けチップセット。2004年後半にPotomacとともに登場する見込みで、PCI ExpressやDDR-IIメモリをサポートする。
 

新技術/機能

 
■Prescott New Instruction(PNI:プレスコット新命令)
 Prescottに搭載される13個の追加命令。マルチメディアやゲームを想定したSIMD命令や浮動小数点演算命令、スレッド同期に関連した命令が含まれている。
 
■LaGrande(ラグランデ)
 Prescottから搭載されるセキュリティ機能。MicrosoftのNext-Generation Secure Computing Base(NGSCB)に対応する。プラットフォーム全体でセキュリティ機能を実現するには、チップセット、周辺I/Oコントローラ、OSなどトータルでのサポートが必要となるため、そうした環境がいつごろそろうのかは現時点では不明である。
 
■Vanderpool(バンダープール)
 1台のPCをパーティショニングすることで、複数の独立した仮想マシンを実現する技術。最終的には完全に独立した、すべての仮想マシンが等しく扱われる完璧な仮想化を実現する見込みだが、その前段階としてフルスペックの仮想マシンと一部機能が制限された仮想マシンが並立する2段階で実装される可能性もある。

 次ページでは、AMD製プロセッサの開発コード名を解説する。


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    1.開発コード名はなぜ地名が多いのか
    2.Intel製クライアントPCとサーバ向けプロセッサの開発コード名
    3.Itaniumプロセッサ・ファミリとモバイル向けプロセッサの開発コード名
  4.Intel製チップセットと新技術/機能
    5.AMD製プロセッサの開発コード名
 
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