第1回おばかアプリ選手権はこうして行われたD89クリップ(7)(2/5 ページ)

» 2009年03月19日 00時00分 公開
[仲里淳@IT]

けど、これ眠れないよね? 「Infinity Sheep 2」

新藤愛大
三度の飯よりActionScript
「Infinity Sheep2.0」

 新藤愛大さんは、「三度の飯よりActionScript」というフリーランスのFlash、ActionScriptエンジニア。そんな新藤さんが最近始めたのがiPhoneアプリの開発で、今回おばかアプリとしてエントリしたのが、イベント前夜に完成したという最新版の「Infinity Sheep 2」である。

 物理エンジンが活用され、ムダにすごい。

Infinity Sheep 2はひたすらフリックして羊を数えるだけのiPhoneアプリ Infinity Sheep 2はひたすらフリックして羊を数えるだけのiPhoneアプリ

 Infinity Sheep 2は、フリック操作でただ羊を数えるだけのiPhoneアプリ。左右に傾けると、自動的に羊が進む(というか流れていく)というiPhoneならではの機能が生かされている。

 プログラミングからデザインまですべて1人で行ったという。技術的研究として始めたため、ニーズや機能ではなくiPhoneのユーザーインターフェイスありきで発想し、その結果がInfinity Sheep 2になったのだとか。

次期バージョンでは、羊が上から落ちてくるようになった。また、ピンチ操作で羊のサイズも切り替わる。落下や当たり判定用に物理エンジンも搭載されているという 次期バージョンでは、羊が上から落ちてくるようになった。また、ピンチ操作で羊のサイズも切り替わる。落下や当たり判定用に物理エンジンも搭載されているという

「Infinity Sheep 2」のおばかポイント

 イマドキのiPhoneアプリらしく、シンプルでデザインもオシャレ。でも、本来は眠るために数える羊なのに、iPhoneなんかいじっていたら眠れないじゃんという本末転倒具合がおばか。ちなみに、iTunes App Storeにて115円で販売中だ。新藤さんによるアプリ紹介のページはこちらから


それにしてもなぜキン肉マン? 「おれ、ちょうじん」

森岡友樹×うさぴょんソフト製作所
「おれ、ちょうじん」

森岡友樹さん(左)と、うさぴょんソフト製作所の池さん(右)。2人の風ぼうは家入さんに「グーグルな感じ」と評された 森岡友樹さん(左)と、うさぴょんソフト製作所の池さん(右)。2人の風ぼうは家入さんに「グーグルな感じ」と評された

 流浪のアーティストの森岡友樹さんとうさぴょんソフト製作所の池さんによるアプリは「おれ、ちょうじん」。読者が考えた超人のアイデア投稿サイト、そしてガジェットやブログパーツから成る。

「おれ、ちょうじん」の超人アイデア投稿サイト。ただの手描きスケッチに見えるが、れっきとしたWebページ 「おれ、ちょうじん」の超人アイデア投稿サイト。ただの手描きスケッチに見えるが、れっきとしたWebページ

 その昔、マンガ「キン肉マン」で読者が考えた超人のアイデアを募集するという企画があったが、それをWebサイト+ガジェット+ブログパーツで実現したのが「おれ、ちょうじん」である。

 サイトで超人のアイデア(超人の姿や名前、必殺技など)を入力して投稿すると、超人のリストに加わる。その中から人気投票によって「本日超人」が決まり、その超人の画像がガジェットに配信されデスクトップを浮遊する。

デスクトップを浮遊する超人ガジェット。この日の「本日超人」は宇宙超人の「C++ Love!」で必殺技はインラインアセンブラだそうな(画像は進行方向によって左右が反転) デスクトップを浮遊する超人ガジェット。この日の「本日超人」は宇宙超人の「C++ Love!」で必殺技はインラインアセンブラだそうな(画像は進行方向によって左右が反転)

 サイトのデザインも含めて「残念感」が漂いまくりだが、実はこれは綿密な計算によるもの。「ちゃんとしたものを作ると、投稿するものもちゃんと描かないといけないと思われてしまう。手描きでもいいんだと気軽に投稿してもらえるようにわざと手描きにした」と森岡さんはその意図を説明。さらにさらに「記事配信のRSS以外で、サイトとデスクトップを対流するガジェットコンテンツを作りたかった。将来広告モデルもあり得る」とおばかアプリらしからぬ野望も明かした。

「おれ、ちょうじん」のおばかポイント

 見た感じがいかにも出来の悪そうなサイト。綿密に計算された意図的なデザインであることが明かされたものの(どこまでが本当かは不明)、逆にヘタレ超人のアイデアしか集まらなさそうなところがおばか。


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