リッチクライアントベンダ・インタビュー
第7回:株式会社HOWS




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企業アプリケーションも視野に入れる

 Web上のライトウェイトなサービスを得意とするAjaxだが、HOWSではAjaxBuilderに企業用途のコンポーネントも充実させていく予定だ。例えば表計算やグリッドアプリケーションを実現できるコンポーネントもすでに用意されている(画面5)。

画面5 AjaxBuilderで作成した交通費精算アプリケーション

 このアプリケーションの作成も非常に簡単だ。画面6のように指定して領域にCSVファイルを読み込ませることで作成できる。

画面6 計算させるCSVファイルを赤枠の領域に埋め込む操作は、ダイアログにCSVファイルをドロップするだけの簡単なものだ

 また、Windowsエクスプローラと全く同様の機能(ファイルやディレクトリの閲覧、削除、移動、名前変更など)を、Web上で実現することも用意されたコンポーネントで可能だ。

画面7 Ajaxで実現されたファイルマネージャ

画面8 HOWS社内で実際に利用されているスケジューラ。これもAjaxBuilderで作成されている

  このように、企業のイントラネットにおけるアプリケーションに活用できそうなコンポーネントが開発されている。

 当初出荷されるAjaxBuilderはAjaxBuilder Liteというコンシューマ向けのバージョンだ。企業用途に向けた製品は来年(2006年)以降に出荷を予定しているという。また、フロントエンド側だけでなくAjaxアプリケーションのバックエンドにおけるデータベース連携などの機能も、別途オプションで提供していく予定だという。

 また、取材後、ドリーム・アーツとHOWSが、Ajaxを活用した製品開発で技術提携を行うというニュースリリースが発表された。これはドリーム・アーツの企業情報ポータル製品「INSUITE@Enterprise」や協業系業務ソリューション「ひびき」に、Ajaxを利用した表現力豊かなユーザーインターフェイスを提供するというものだ。同社は今後、Ajaxソリューションの他社製品への組み込みやOEM販売を積極展開していくという。

ブラウザだけでアプリケーションを満たせる世界を実現したい

 庄司氏は「私たちは、今後のコンピューティングはWebブラウザそのものがOSになっていくと見込んでいます。Webブラウザの上でアプリケーションが動き、クライアント上のEXEアプリケーションが不用になる世界を目指したい」と語る。

AjaxBuilderの開発メンバー。取締役副社長 庄司渉氏(左)、研究開発部 部長 園辺康弘氏(中央)、AjaxBuilderの開発を中心的に行っている技術部 研究員 山本修平氏(右)。ちなみに庄司氏は、デジタル・セル・テクノロジーでGoogle Mapsよりも早く地図アプリケーションを実現していたドリームテクノロジーズのCTOだったこともある

 HOWSは、AjaxBuilderが終着点ではなく、Webアプリケーションを組み立てるための部品を提供する企業になるという。園辺氏は「私たちはSIもやりながら、コンポーネント部品をブラッシュアップしていきます。ユーザー案件の中で本当に使いやすいものを切磋琢磨しながら作り、そのノウハウを部品開発企業として世界に向けて提供していきたい」と説明する。ユーザーはHOWSが提供する部品をアセンブルするだけで、Webブラウザ上で非同期アプリケーションが作成できる世界を作るのがねらいだ。

 出荷前であり、かつ、機能も途上のAjaxBuilderだが、複雑でメンテナンスも難しいとされたJavaScriptベースのアプリケーションの世界に「コードを隠蔽し、コードの低いメンテナンスビリティを無くす。内部構造が隠蔽化されても、品質が保証されたコンポーネントが提供されることで、高度なアプリケーションが作成できるというところを目指したい」(園辺氏)というのがHOWSの狙いだ。製品が出荷になり、企業向けのコンポーネント部品が出揃ってきたところで再度HOWSの取り組みを紹介したい。

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 INDEX

リッチクライアントベンダ・インタビュー(7)
  Page1 コードを1行も書かないAjax開発ツール
Page2 企業アプリケーションも視野に

 



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