検証

Windows 2000の性能を評価する

―― Windows 2000/Windows NT 4.0/Windows 98 SEのアプリケーション実行性能比較 ――

デジタルアドバンテージ
2000/03/25

 マイクロソフトが喧伝しているとおり、Windows 2000は、「5年間に5000人のエンジニアが開発作業に従事し、ソースコードは全体で2900万行に及ぶ」高機能なオペレーティング システムである。この言葉でマイクロソフトが強調したいのは、「マイクロソフトが持つ経営資源をふんだんに投入して開発された高機能なOSです」ということだろう。

 5000人、2900万行という客観情報自体は事実であろうし、行間に込められた上記のようなメッセージも、経験豊富なIT管理者なら理解できるだろう。しかし、「高機能性」や「高信頼性」が期待できる一方で、「Windows 2000はメモリを大量に消費する重いOSではないか?」、「実行速度は、既存のWindows 9xやNT 4.0よりかなり遅いに違いない」という疑問を一部のユーザーに抱かせてしまっている。短絡的に考えれば、ある処理で実行されるプログラム コードが増えれば増えるほど、処理には時間がかかるはずだ。また、処理で必要となるコード量やデータ量が増えると、それだけメモリも必要になる。Windows 9xにしろ、Windows 2000にしろ、OSには仮想メモリ機構が組み込まれており、ハードディスクの一部(スワップ ファイル)をあたかもメモリの一部とみなし、物理メモリ以上のメモリ空間をアプリケーションから使うことは可能だが、メモリに比較するとディスク アクセスは圧倒的に遅いので、あまりスワップばかりを繰り返すようでは、実用的な作業環境としては耐えられない。

 既存のWindows 9x環境やWindows NT環境を新しいWindows 2000にアップグレードしようと考えているユーザーは少なくないだろうが、いかんせん、現在使っている環境をそのままWindows 2000にアップグレードしたところで、OS自身が重くて使いものにならなくなってしまうのでは考えものだ。Windows 2000を使用する明快な理由があるならともかく、「ちょっと試して様子をみたい」というレベルでは、ハードウェアにさらなる投資を行うことは考えにくい。

 本稿では、読者のこうした疑問に応えることを目的として、典型的なエントリ レベルのPCをベースに、Windows 98 Second Edition(以下Windows 98 SE)とWindows NT Workstation 4.0(以下NTWS 4.0)、Windows 2000 Professional(以下Windows 2000 Pro)の各OSをインストールし、編集部で作成したアプリケーション レベルのベンチマーク テスト プログラムを実行してみた。時間的な都合から、ハードウェア条件は固定的な状態でのみテストを行ったし、メモリやハードディスクなどのデバイスのみを対象とした低レベルなベンチマーク テストは実行していない。Windowsは複雑なシステムであり、アプリケーション テストの結果を明快に解説することは困難だが、少なくともWindows 2000のパフォーマンスに関する全体的な傾向をお伝えすることはできるだろう。

 

 INDEX
[検証]Windows 2000の性能を評価する
    1.テスト環境とテスト概要
    2.アプリケーション テスト
    3.マルチタスクテスト/ファイルI/O、ネットワークI/Oテスト
 
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