Insider's Eye

Windows XP ベータ2日本語版クイックツアー

4.初心者を意識したユーザー管理

デジタルアドバンテージ
2001/05/02

 管理者としてWindows 2000に触れてきたユーザーにとって、Windows XPで最も大きく変わった点の1つはユーザー管理だろう。管理者用アカウントとしてデフォルトで作成されていたAdministratorはなくなり、ユーザーの作成時でも、明示的に選択しないかぎり、パスワードの設定画面は表示されなくなった。基本的には、ユーザーの名前を指定して、そのユーザーの権限レベルを選択するだけで、新規ユーザーを追加することができる。権限レベルとしては、[コンピュータの管理者]、[標準]、[制限]の3種類から選択できる。ただしこれはWindows XP Professionalの場合で、Windows XP Home Editionで選択できるのは[標準]を除く2つである。

コントロール・パネルの[ユーザー アカウント]を実行したところ
アクセス権限など、従来は管理者として意識すべきことが多かったユーザー管理は、大幅に簡略化された。Windows XPでは、基本的にユーザー名と権限レベルを選択するだけで、新規ユーザーを追加することができる。明示的に選択しなければ、パスワードの指定画面は現れない。
  既存のアカウントを選択し、アカウント情報を一部追加・変更する。
  新規アカウントの作成。ユーザー名と権限レベル(2〜3つ)を選択するだけで、新規ユーザーを登録できる。
  ユーザーの簡易切り替え機能を使用するか、開始画面(「ようこそ」画面)を使用するかを選択するためのメニュー。
  現在登録されているユーザー一覧。Windows XPでは、[スタート]メニューにユーザーを示す小さなイメージが表示される。イメージはデフォルトで適当に割り振られるが、必要なら好みのビットマップを指定して使うことが可能。

 Windows XPでは、パスワードのリセット・ディスクと呼ばれるフロッピーを作成できるようになった。これは、万一パスワードを忘れてしまった場合に、パスワードの再設定を可能にするためのものだ。ホームユーザーにとっては便利な機能だろう。

 マイクロソフトは、インターネット上でのユーザー認証サービスとして、Passportを運営している。このPassportにサイン・インしておくと、Passport対応のWebサイトを訪れるときには、いちいちサイトごとにユーザー認証を行わなくても、認証済みユーザーとしてサイトのサービスを利用可能になるというものだ。さらにWallet(「札入れ」の意味)という機能を使ってクレジットカード番号を登録しておくと、その情報を使ってPassport対応サイトでオンライン・ショッピングができるようになる。

 Windows XPでは、設定によって、システムにログオンすると同時に、このPassportに自動サイン・インさせることができるようになっている。

Passportの設定画面
Windows XPでは、設定によって、システムにログオンすると同時に、Passportへの自動サイン・インを行えるようにできる。これを一度設定すれば、いつでも、認証済みユーザーとして、Passport対応Webサイトを利用できるようになる。便利な機能ではあるが、ネット・セキュリティに関するトラブルを多数見てきた管理者にとっては、物騒なしくみでもある。
  Passportのパスワードを指定する。
  上のパスワードを再度入力する。
  Windows XPにログオンすると同時に、Passportに自動サイン・インするときにはこのチェックボックスをオンにする。

 この機能を使えば、Window XPにログオンするだけで、Passport認証済みユーザーとして、各種Passport対応Webサービスを利用できるようになる。HailStorm(Microsoft.NET戦略の一環として、マイクロソフトが開発を進めているコアWebサービス群の開発コード名)や、将来の購読サービス(サービスをオンラインで提供し、その利用に応じて課金するというビジネス・スタイル)に向けた第一歩といったところか。便利な機能ではあるが、ネット・セキュリティに関するトラブルを多数見てきた管理者にとっては、物騒なしくみでもある。

その他の機能

 ユーザー・インターフェイス編の最後に、これ以外に気になった点をいくつかご紹介しよう。

■互換モード
 従来環境から新しい環境に移行するにあたり、最も気になるのは、既存ソフトウェアとの互換性が維持されるかどうかだろう。特に、Windows 9xやWindows Meなどのユーザーは、OSのベースがフル32bitのWindows NTベースに大きく移行することになるので、その心配はひとしおである。どれほどの効果があるのか、今回は評価するまでには至らなかったが、Windows XPには、従来環境との互換環境(互換モード)が用意されている。アプリケーションのプロパティを見ると、ダイアログに[互換モードで実行する]というチェックボックスが追加されており、互換モードを選択できるようになっている。

アプリケーションのプロパティ・ダイアログ
Windows XPでは、従来OS(Windows 9x/Windows Me/Windows NT 4/Windows 2000)との互換モードが実装されている。効果のほどを確かめるには至らなかったが、通常の状態でアプリケーションが実行できない場合でも、これらの互換モードを設定することで、動作するチャンスが与えられるようだ。
  互換モードでアプリケーションを実行するには、左の[互換モードで実行する]チェックマークをオンにして、このドロップダウン・リストからモードを選択する。

■コモン・ダイアログにおけるネットワーク・コンピュータの表記方法
 コモン・ダイアログでネットワーク・コンピュータを一覧表示したところ、コンピュータの名前が従来形式の「コンピュータ名」だけでなく、「コンピュータの説明(コンピュータ名)」という表記方法に変えられていた。このためコンピュータの説明の表記方法を定型化しておかないと、一覧したときに目的のコンピュータを見つけづらくなった。

[名前を付けて保存]ダイアログ
Windows XPのコモン・ダイアログでは、コンピュータ名の部分に「コンピュータの説明(コンピュータ名)」と表記されるようになった。このためコンピュータの説明が不統一だと、一覧の最初の文字列がバラバラになって、目的のコンピュータを見つけにくくなっている。
  Windows XPでは、コンピュータ名の表記が「コンピュータの説明(コンピュータ名)」に変えられた。理由は定かでないが、説明部分を標準化しておかないと、このように何が何だか分からなくなってしまう。

■コモン・ダイアログにおけるツール・ヒント
 Windows XPのコモン・ダイアログでは、一覧表示されたフォルダ以下のファイル・サイズや、そのフォルダ以下に含まれるファイルやフォルダの一部がツール・ヒントとして表示されるようになった。

フォルダ以下の情報がツール・ヒントとして表示されるようになった
Windows XPのコモン・ダイアログのフォルダ一覧表示では、適当なフォルダをマウスでクリックして、ポインタを一定時間その上で静止させることで、そのフォルダ以下に含まれるファイル・サイズや、ファイル/フォルダの一部がツール・ヒントとして表示されるようになった。
  右クリックからプロパティ・ダイアログを開かなくても、各フォルダ以下に含まれるファイル・サイズや、ファイル/フォルダの一部をツール・ヒントとして確認できるようになった。
 
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  関連リンク
  「Windows XP Ready PC」と呼ばれる販促プログラムを発表(マイクロソフト)
     

 INDEX
  [Insider's Eye]Windows XP ベータ2日本語版クイックツアー
     1.ユーザーの簡易切り替え機能を使う
     2.ご安心あれ、クラシックスタイルUIも健在
     3.統合表示が可能になったタスク・バー・ボタン
   4.初心者を意識したユーザー管理
     5.強化されたネットワーク機能 (1)
     6.強化されたネットワーク機能 (2)
     7.強化されたネットワーク機能 (3)
 
「Insider's Eye」


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