運用 
Windows XP「引越ラクラク」テクニック

3.アップデート版「転送ウィザード」の入手とインストール

デジタルアドバンテージ
2002/02/07


 いま述べたとおり、転送ウィザードのアップデート版は、Windows Updateから入手可能だ。原稿執筆時点(2002年2月)では、推奨する更新の1つとして、2002年2月1日付のアップデート版が公開されていた。

Windows Update
この原稿を執筆している2002年2月時点では、2002年2月1日付のアップデート版が公開されていた。
マイクロソフトのWindows Updateのページ
  「推奨する更新」の1つとして公開中のアップデート版。ただしこれをインストールするにはWindows XP環境が必要。

 Windows XP環境から、直接Windows Updateを使ってシステムを更新してもよいし、Windows Updateのカタログ機能を使ってアップデート用のインストール・モジュールをファイルとしてダウンロードし、コントロールパネルの[プログラムの追加と削除]でシステムに組み込んでもよい。ただしいずれの場合も、実行可能なWindows XP環境(Home Edition/Professional)が必要だ。パッケージ版のWindows XPをインストールしただけでは、%SystemRoot%\System32\Usmt以下にある転送ウィザードの実行ファイルのタイム・スタンプはすべて2001年8月27日付けになっているが、このアップデートを組み込むと、一部のファイルのタイム・スタンプが2001年10月5日付けに更新された。

Windows XP以外の環境でアップデート版の転送ウィザードを実行する方法

 Windows XP環境では、こうしてアップデートした後で、プログラムを起動すれば最新版の転送ウィザードを使うことができる。しかし最初に述べたとおり、このツールは転送元の従来環境でも実行しなければならない。本来これらの環境では、Windows XPのインストールCD-ROMに収録されたプログラムを実行すればよいのだが、CD-ROMの内容をアップデートする方法はない。どうすればよいのだろうか?

 実は転送ウィザードには、プログラム一式をリムーバブル・ディスク(フロッピー・ディスクなど)に書き出す機能がある。この機能を使って、最新のアップデート版からなる転送ウィザードの起動用ディスクを作成することが可能だ。まず、上に述べた方法でWindows XPの転送ウィザードをアップデートしたら、プログラムを起動する。初期ダイアログで[次へ]をクリックし、転送先/転送元コンピュータを選択する次のダイアログで[転送先の新しいコンピュータ]を選択して[次へ]をクリックすると次のウィンドウが表示される。

ウィザード・ディスクの作成
Windows XPで転送ウィザードを起動するとこのウィザードが表示される。これは、Windows XPのインストール用CD-ROMが存在しない場合に備え、転送ウィザードの起動用フロッピーを作成可能にするもの。ここで「ウィザード・ディスク」を作成すれば、最新版のファイルを反映した転送ウィザードの起動フロッピーを作成できる。
  ウィザード・ディスクを作成するにはこれを選択し、下のドロップダウン・リストボックスで出力先のドライブを選択する。
  すでに作成したウィザード・ディスクが存在する場合にはこれを選択する。
  Windows XPのインストールCD-ROMを使う場合はこれを選択する。ただしCD-ROMに収録されたオリジナルのバージョンにはバグがあるので使わないようにする。
  すでに転送元のPCでアーカイブ・ファイルの出力を完了している場合にはこれを選択する。

 ここで[ウィザード ディスクを次のドライブに作成します]を選択し、直下のドロップダウン・リストボックスで出力先のドライブを選択する。すると、アップデート版のファイルを反映した転送ウィザードの起動イメージがメディアに出力される。ファイル・サイズは1.2Mbytes弱と小さく、1.44Mbytesフロッピー1枚に収録できる。特に理由がなければ、フロッピー・ディスクに出力しておけばよいだろう。このフロッピーに収録されたファイルは、転送ウィザードがサポートするすべてのWindows環境で実行可能である。

関連リンク
マイクロソフトのWindows Updateのページ
 

 INDEX
  [運用]Windows XP「引越ラクラク」テクニック
    1.「ファイルと設定の転送ウィザード」の動作原理
    2.転送ウィザードによって転送される情報
  3.アップデート版「転送ウィザード」の入手とインストール
    4.転送ウィザードを使う その1:PC→PC間での直接ネットワーク転送
    5.[PC→PC]ステップ4:転送元コンピュータで転送ウィザードを起動する
    6.転送ウィザードを使う その2:PC→FILE→PCでのデータ転送
    7.転送するファイルと設定のカスタマイズ
 
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