[運用]
Web Platform Installerによる速攻Webアプリケーション・インストール術

2.WebPIによるWebアプリケーションのインストールの実際(1)

マイクロソフト株式会社
デベロッパー&プラットフォーム統括本部
開発ツール製品部 鈴木 祐巳
2010/02/18


Windows Web Server 2008にXOOPS Cube Legacyをインストールしてみよう

 ここからは、Windows Web Server 2008に「XOOPS Cube Legacyホダ塾ディストリビューション(以下XCL)」をインストールする手順を紹介する。WebPIは、Windows XP/Server 2003以降で、IISが利用できるOSをサポートしている。Windows XP Professionalを利用する場合には、Windows XPのインストールCD-ROMが必要になるので注意が必要だ。

 Windows Web Server 2008にXCLをインストールにするには、IIS、FastCGI、PHPランタイム、MySQLなどを事前に正しくセットアップしなければならない。IIS以外のモジュールはインターネット上に散らばっており、それぞれの頒布元Webサイトに訪問し、ダウンロード、およびセットアップするのだが、その手順を一気にWebPIで実行してしまおう。

[準備]セットアップ前のWindows Web Server 2008の環境
 今回はOSのクリーン・インストール直後で、何の役割や機能も追加されていないWindows Web Server 2008上にWebPIをインストールしてみる。IISなどの役割をインストールしておく必要もない。これらはWebPIが自動的にインストールしてくれるからだ。

Windows Web Server 2008の[サーバー マネージャ]の画面
役割が未設定で、Webサーバの設定がされていないことが分かる。

 WebPIを利用するには.NET Framework 2.0以上が必要なので、まずは.NET Framework 2.0か、できれば、.NET Framework 3.5を事前にインストールしておく。事前の準備はこれだけでよい。

Windows Web Server 2008の[プログラムと機能]の画面
.NET Framework 3.5のみがセットアップされている(仮想環境上でテストを行っているため、Virtual PC統合コンポーネントもインストールされている)。

[手順]WebPIの入手、セットアップ、起動
 WebPIは、マイクロソフトのMicrosoft /webのダウンロード・ページより入手できる。

WebPIのダウンロード・ページ
[Download]ボタンをクリックすると、WebPIのインストーラ「wpilauncher_n.exe」がダウンロードできる。これを実行すると、ローカル・コンピュータ上にWebPIがインストールされる。
このボタンをクリックすると、WebPIのインストーラがダウンロードできる。

 WebPI自身のインストールは、通常のWindowsアプリケーションと同様なので、特に戸惑うことはないだろう。なお、WebPIを実行するには管理者権限が必要だ。

 WebPIは、一般的なWindowsアプリケーションなので、通常どおり、スタート・メニューより起動する。

[手順]WebPIでインストールできるアイテムの確認
 WebPIでインストールできるアイテムは、WebPI起動時に、マイクロソフトのサイトから毎回取得している。よって、常に最新のアイテムをダウンロード&セットアップできる。WebPIの起動後、左側の[最新情報][Web プラットフォーム][Webアプリケーション]のタブをクリックするとインストール可能なアイテムを確認できる。

WebPIの画面
Webプラットフォームのページでは、Webサーバ、フレームワークおよびランタイム、データベース、ツールがリストされている。

[手順]Webアプリケーションのタブから、XOOPS Cube Legacyを選択する
 [Web アプリケーション]下の[コンテンツ管理]から、XCLを選択する。

WebPIのWebアプリケーションの選択画面
ここでXOOPS Cube Legacy ホダ塾ディストリビューション()を選択し、[インストール]ボタンをクリックする。

 なお、WebPIを起動せずに、Webアプリケーション・ギャラリー上でXCLを選択し、[Install]ボタンをクリックしても、セットアップを開始できる。

Web AppギャラリーのWebアプリケーション選択画面
ここで、XCLを選択し、[Install]ボタン()をクリックしても、セットアップを開始できる。

 インストールを開始すると、XCLのセットアップに必要なコンポーネントが自動的に列挙される。

XCLセットアップに必要なコンポーネント一覧
Webアプリケーションのインストールに必要なコンポーネントが一覧表示される。

 ここでは[同意する]ボタンをクリックする。

[手順]MySQLのセットアップ情報の入力
 XCLの実行にはMySQLが必要であるが、このWindowsには、MySQLがセットアップされていないので、この後、MySQLのインストールが行われる。その際に、MySQLの管理者(root)のパスワードを設定する必要があるため、事前にWebPIの実行中に、パスワード入力画面が現れる。

MySQL管理者アカウントのパスワード設定画面
このようにインストール中に必要になるパスワードの設定なども事前に入力できる。


 INDEX
  [運用]Web Platform Installerによる速攻Webアプリケーション・インストール術
    1.Web Platform Installer 2.0の概要
  2.WebPIによるWebアプリケーションのインストールの実際(1)
    3.WebPIによるWebアプリケーションのインストールの実際(2)

 「 運用 」


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