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Firefoxで危険性の高いWebページの閲覧をブロックする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2009/08/14
対象ソフトウェア
Firefox 1.5〜3.6b1pre
検索結果などのリンクを開くと、誤って悪意のあるプログラムが仕掛けられたWebページなどにアクセスしてしまうことがある。
Firefoxにアドオン「WOT」をインストールしておけば、危険性の高いWebページを開こうとすると、自動的にブロックしてくれる。

解説

 インターネット上には有益な情報やプログラムだけでなく、さまざまな悪意を持ったプログラムなども置かれている。無料の広告ブロック・ソフトウェアに見せかけて、実際にはそのプログラム自体にウイルス(バックドア)が仕込まれていたという例も報告されている。また悪意のあるWebページへのリンクを掲示板など書き込み、そのWebページに誘導するといった攻撃手法も一般化しつつある。詐欺を働くショッピング・サイトや大手クレジット・カード会社を偽装したフィッシング・サイトなどもあり、攻撃の仕掛けは年々巧妙になっている。

 こうした攻撃や詐欺の被害に遭わないようにするには、危険性の高いWebサイトを開かないことだが、実際には攻撃が巧妙になっているだけに難しい。Firefoxには、こうした危険性の高いWebページをブロックする無料のアドオン「WOT(WEB OF TRUST)」がAgainst Intuitionから提供されており、これを利用することでかなり安全性が高められる。

 WOTは、WOTをインストールしたユーザー同士がWebサイトに関する情報を交換することで、Webサイトの安全性に対する格付けを行うというものだ。これにより、フィッシング・サイトや詐欺を働くショッピング・サイトなどの情報も蓄積され、ユーザーがそこにアクセスしようとすると、WOTが検知し、ブロックするようになっている。

操作方法

 WOTをインストールするには、Firefoxで「WOT :: Firefox Add-ons」のWebページを開き、[Firefoxへ追加]のリンクをクリックする(原稿執筆時点の最新バージョンはWOT 20090414)。設定によっては、タブの下に「このサイト(addons.mozilla.jp)からはFirefoxにソフトウェアをインストールできない設定になっています。」という警告が表示されるので、右側の[許可]ボタンをクリックし、WOTのインストールを許可する。[ソフトウェアのインストール]ダイアログが表示されるので、「WOT」を選択し、[今すぐインストール]ボタンをクリックすればよい。インストールが完了すると、Firefoxの再起動が求められるので、再起動を行う。なおFirefoxの再起動前、使用許諾契約を求めるダイアログが表示されるので、使用許諾契約をよく読んで、[同意する]ボタンをクリックする。

 なおWOTに関する最新の情報やWebサイトの評価状況などは、以下のWebサイトで確認できる。

  • WOT(Against Intuition)

 インストール後、Firefoxのナビゲーションツールバーに[WOT]アイコンが追加される。このアイコンは、開いているWebサイトの安全性によって色が変わり、安全性が高い場合は黄緑色から緑色、情報が少ない場合はグレー、危険性の高い場合はオレンジ色から赤色となる。なお危険性の高いWebサイト([WOT]アイコンが赤色になる)を開こうとすると、「評価の低いサイトです。」という警告ページが表示され、そこへのアクセスがブロックされる。

安全性を示す[WOT]アイコン(拡大)
WOTをインストールすると、ナビゲーションツールバーに[WOT]アイコンが追加される。このアイコンの色で、開いているWebサイトの安全性が分かる。緑色は安全性が高い(左)、グレーはそのWebサイトの評価数が少なく、安全性が不明(中央)、赤色は危険性が高い(右)、といった具合だ。このほか、比較的安全性が高い黄緑色、比較的危険性が高いオレンジ色もある。

WOTのアクセス・ブロック画面
危険性が高いと判断しているWebサイトを開こうとすると、この画面が表示されて、アクセスがブロックされる。
[詳しい評価]ボタンをクリックすると、詳しい評価がポップアップで表示される。
このWebサイトの評価やユーザーのコメントなどが見られる。
警告を無視してサイトにアクセスする場合は、ここをクリックする。

 またGoogleの検索結果のタイトル横にも、各リンク先の評価に[WOT]アイコンが表示され、その色で安全性が分かるようになっている。[WOT]アイコンがオレンジ色や赤色のリンクは、評価が低いWebサイト、つまり危険性の高いWebサイトなのでクリックしない方がよい。オレンジ色や赤色のWebサイトを開かなければならないような場合は、[ツール]−[プライベートブラウジングを開始]メニューを選択し、プライベートブラウジング(Internet Explorer 8の「InPrivateブラウズ・モード」と同等の機能で、Cookieなどを保存しないようにする)に切り替えれば、危険性を軽減できるだろう。もちろん、こうしたWebサイトでは買い物などしてはいけない。

WOTをインストールした後のGoogle検索の結果
WOTをインストールすると、Google検索の結果に[WOT]アイコンが追加される。アイコンの色を見るだけで、そのWebサイトの安全性が分かる。アイコンが赤色の場合は、警告ページが表示されてアクセスがブロックされる。アイコンがオレンジ色の場合は、評価が低いWebサイトだが、アクセス自体はブロックされないので、アクセスの際には十分気を付けた方がよい。なお画面の検索結果にはモザイクを入れている。

 このようにWOTをインストールしておけば、多くのユーザーが危険だと感じたWebサイトがブロックされるので、安全性が高められる。Firefoxを利用している場合は、危険性の軽減のためにもWOTの導入を検討してみるとよい。End of Article

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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。

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