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Windows 7がインストール可能かどうかをチェックする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2009/08/21
対象OS
Windows XP SP2/SP3
Windows Vista
既存環境(Windows XP SP2/SP、Windows Vista)からWindows 7にアップグレードする際の互換性をチェックするためのツール「Windows 7 Upgrade Advisor」が用意されている。
このツールを使えば、システムを自動的に走査し、Windows 7へのアップグレードで非互換問題を起こす可能性があるハードウェア/ソフトウェアを検出することができる。

解説

 Windows 7の前評判は高く、安定性や互換性の面でも評価がよいようだ。そのため、1〜2年前に購入したWindows Vistaマシンやネットブック(Windows XP Home Edition)を、Windows 7にアップグレードしたいというユーザーも多いのではないだろうか。しかし現在使用しているハードウェアやソフトウェアなどがそのままWindows 7でも使えるのか大いに気になるところだ。

 手っ取り早いのは、実際にWindows 7をインストールして、障害が発生しないか試してみることだ。しかし、Windows 7がインストールできなかった場合、購入したWindows 7のインストール・パッケージが無駄になってしまう(RC版で試すという方法もあったが、すでに提供は終了している)。特に少々古めのコンピュータにインストールを検討している場合は、リスクが大きい。

 このような場合、マイクロソフトから提供されているWindows 7との互換性を検証できるツール「Windows 7 Upgrade Advisor」を試してみるとよい。Windows 7 Upgrade Advisorは、現在、ベータ版で英語表示のみとなっているが、互換性をチェックするうえでは十分に役立つ情報を提供してくれる。このツールを利用すれば、現在使っているハードウェア/ソフトウェアのうち、Windows 7と互換性がないものや、Windows 7へのアップグレードにあたってデバイス・ドライバ/ソフトウェアの更新が必要となるものなどを特定できる。

操作方法

 現在、Windows 7 Upgrade Advisorは、ダウンロード・センターの以下のWebページで[Download]ボタンをクリックすることでダウンロードできる。ダウンロードしたインストール・パッケージ(Windows7UpgradeAdvisor.msi:約6Mbytes)を実行すると、インストール・ウィザードが起動するので、指示に従い使用許諾に合意するなどすれば、インストールが完了する。なお、Windows 7 Upgrade AdvisorをWindows XP SP2/SP3で実行するには、事前に.NET Framework 2.0以上をインストールしておく必要がある。

 また正式版がリリースされた場合、既存環境(Windows XP SP2/SP3、Windows Vista)上でWindows 7のインストールCDからインストーラを起動し、表示されたインストール・ウィザードの最初の画面で[互換性をオンラインで確認する]を選択すると、Windows 7 Upgrade Advisorがダウンロード可能になる予定だ。

Windows 7のインストーラの初期画面
Windows 7 Upgrade Advisorの正式版がリリースされた後は、この画面の[互換性をオンラインで確認する]()をクリックすると、Windows 7 Upgrade Advisorがダウンロード可能になる予定だ。

 Windows 7 Upgrade Advisorを起動し、最初の画面で[Start check]ボタンをクリックすると、コンピュータのスキャンが行われる。コンピュータの性能などにより、数分から10分程度の時間がかかる。スキャンが完了すると、Windows 7をインストールする際に障害となる点が表示される。

Windows 7 Upgrade Advisorの初期画面
Windows 7 Upgrade Advisorを起動した際に表示される画面。個人情報などについての注意書きが表示される。
[Start check]ボタンをクリックすると、コンピュータのスキャンが実行される。

Windows 7 Upgrade Advisorのスキャン結果例
上の画面は、少し古いWindows XP SP3マシンで実行した例。下の画面は、Windows Vistaリリース当初に購入した富士通製のノートPCで実行した例。黄色の三角に「!」のアイコンが付いた項目が問題のあるもの。Windows XP SP3マシンでは、RAM(メモリ)やハードディスクの空き容量のほか、ユーティリティ類に互換性の注意が表示された。一方、Windows Vistaマシンではハードディスクの空き容量や富士通製のデバイス・ドライバに注意が表示された程度である。この結果、Windows Vistaマシンならば容易にアップグレードできるが、Windows XP SP3マシンでは障害が発生する可能性が高いことが分かる。
障害が発生する可能性がある項目。
互換性があることが確認された項目。

 もし障害となる点が報告された場合、ベンダのWebサイトなどからWindows 7に対する互換性情報を確認するとよい。それでも問題がクリアされない場合には、当該デバイス/ソフトウェアのWindows 7での利用をあきらめるか、Windows 7へのアップグレード自体をあきらめることになる。前者の場合、互換性のないハードウェアをコンピュータから取り外したり、無効化したりする。またソフトウェアは、アンインストールするか、起動しないようにして、Windows 7へのアップグレードを行えばよい。End of Article

「Windows TIPS」

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