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Windows PEでドライブ名の割り当てを確認する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 島田 広道
2010/06/11
対象OS
Windows PE 2.0
Windows PE 2.1
Windows PE 3.0
ハードディスクからWindows OSが起動できなくなったとき、CD/DVDなどからWindows PEでPCを起動するとファイルのサルベージやシステムの修復などができて便利だ。
しかしWindows PEにはエクスプローラがなく、操作対象のドライブ名をエクスプローラで確認できない。
代わりにdiskpartコマンドを用いるとドライブ名の一覧を表示できる。

解説

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 システム・トラブルでハードディスクからWindows OSが起動できなくなった場合、CD/DVDなどからWindows PEを起動して、ファイルのサルベージやシステムの修復などができる。ただ、Windows PEは一般的なWindows OSのサブセットであり、一部の機能が削られている。例えばエクスプローラはWindows PEに含まれていない。そのためファイルやディスクの操作時に指定しなければならないドライブ名をエクスプローラで確認できない。しかもWindows PEでのドライブ名の割り当ては、ハードディスクにインストールしたWindows OSで起動した場合と異なることがよくある。正しいドライブ名を確認できないと、ファイル操作時にコピー元ドライブとコピー先ドライブを間違えるなど、致命的な誤操作を招きかねない。

 そこで本稿では、エクスプローラの代わりにWindows PE標準装備のdiskpartコマンドを用いて、ドライブ名の割り当て状況を確認する手順を説明する。

操作方法

 Windows PEでドライブ名の割り当てを確認するには、まずコマンドプロンプトでdiskpartコマンドを実行する。

diskpart

 「DISKPART>」というプロンプトが表示されたら、ボリューム一覧を表示するlist volumeコマンドを入力・実行する。

list volume

 すると、出力された一覧表の「Ltr」列にドライブ名が表示されているはずだ。これを「Label」列のボリューム・ラベルや「Type」列のドライブ種別などとつきあわせれば、メンテナンス対象のドライブに割り当てられたドライブ名を突き止められるだろう。確認し終えたら、「exit」と入力・実行するか、[Ctrl]+[C]キーを押して元のコマンドラインに戻る。

diskpartコマンドでドライブ名の割り当てを確認する
Windows PEの起動後、diskpartコマンドでドライブ(ボリューム)の一覧を表示したところ。を突き合わせば、どのドライブに何のドライブ名が割り当てられているか突き止められるだろう。なおdiskpartコマンドを終了するには、「exit」と入力・実行するか、[Ctrl]+[C]キーを押す。
これを入力・実行するとdiskpartコマンドが起動する。
diskpartのプロンプトが表示されたら、これを入力・実行する。
割り当てられているドライブ名の一覧。
ボリューム・ラベルの一覧。
ファイル・システムの一覧。
ドライブの種別。ハードディスクの場合は「Partition」と表示される。
ドライブの全容量の一覧。

 なお、diskpartコマンドでは、フロッピードライブ(A:とB:)およびRAMディスク(デフォルトではX:)のドライブ名は表示されない。diskpartの使い方については、TIPS「diskpartコマンドでディスクのパーティションを操作する」を参照していただきたい。End of Article

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