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Windows Messengerを自動起動しないようにする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 正木 理絵子
2005/04/16
2005/04/21更新
 
対象ソフトウェア
Outlook Express 6.0
Outlook 2002
Outlook 2003
Windowsのデフォルトでは、ユーザーがログオンすると自動的にWindows Messengerが起動するようになっている。
Windows Messengerは自分のプレゼンス情報(オンライン/オフラインなど)をメンバ間で共有できて便利だが、時には自分のアクティビティを知られたくない場合や、プレゼンを実施するなどで、通知領域へのポップアップ表示を禁止したい場合などがある。
Windows Messengerの自動ログオンを禁止するには、Windows Messengerはもとより、Outlook ExpressやOutlookの設定も変更(確認)する必要がある。
 
解説

 Windows XPには、インスタント・メッセージング・ソフトウェアのWindows Messengerが標準搭載されており、デフォルトではWindowsの起動時にWindows Messengerのプログラムが自動起動するようになっている。そしてWindows Messenger(Passport)のログオン情報を保存すれば、Windowsの起動時に自動ログオンさせることもできる。またメール・ソフトウェアのOutlook Express 6(以下OE 6)やOffice Outlook 2002/2003は、Windows Messengerとの連携機能を持っており、これらのメーラーを起動した段階で、Windows Messengerに自動ログオンさせることも可能だ。

 Windows Messengerでは、メンバに追加したユーザー(バディともいう)の現在の状態(オンラインか、オフラインか、など)を確認したり、文字や音声チャットでリアルタイムの通話ができて便利だ。メンバが新たにオンラインになったときや、メンバからチャットの呼び掛けがあったときには、デフォルトで通知領域にメッセージが表示されるようになっている(下から矩形のメッセージがニョキニョキと上がってくることから、「トースト」と呼ぶ人もいるようだ)。

 しかし場合によっては、自分がオンラインになったことをほかのメンバに知られたくない場合もあるだろう。あるいは逆に、ほかのメンバがオンラインになったり、チャットで話し掛けたりすることで、通知領域にメッセージが表示されては困る場合もある(例えば、PCを使ってプレゼンを行っている場合など)。このようにWindows Messengerを常用していない人など、勝手にログオンされることを疎ましく思う人もいるだろう。

 このような場合には、Windows Messengerに加え、Windows Messengerのサービスを利用するOE6やOutlook 2002/2003の設定を変更(または確認)して、自動ログオンせずに、必要に応じてマニュアルでログオンするようにすればよい。


操作方法

 Windows Messengerの自動ログオンを禁止するには、まずはWindows Messengerのオプション設定を変更する。また前述したとおり、OE 6やOutlook 2002/2003によってもWindows Messengerの自動ログオンが実行される場合があるので、これらのオプション設定も変更しなければならない。OE 6は、デフォルトでWindows Messengerの自動ログオンが有効になっている。

Windows Messengerの設定を変更する

 Windows Messengerの自動ログオンをオフにするには、[ツール]−[オプション]メニューを実行し、表示される[オプション]ダイアログの[設定]タブにある[Windowsの起動時にWindows Messengerを実行する]のチェック・ボックスをオフにする。

Windows Messengerのオプション設定
Windows Messengerの[ツール]−[オプション]メニューを実行するとこのダイアログが表示される。
  [設定]タブをクリックする。
  このチェック・ボックスをオフにする。
  [OK]ボタンをクリックする。

Outlook Express 6の設定を変更する

 OE 6を利用している場合には、こちらの設定も変更する必要がある。これには、OE 6の[ツール]−[オプション]メニューを実行し、表示される[オプション]ダイアログの[全般]タブにある[自動的にWindows Messengerにログオンする]をオフにする。前述したとおり、デフォルトでこのチェック・ボックスはオンになっている。

Outlook Expressのオプション設定
OE6 の[ツール]−[オプション]メニューを実行するとこのダイアログが表示される。
  このチェック・ボックスをオフにする。
  [OK]ボタンをクリックする。

Outlook 2002/2003の設定を変更する

 OE 6と同様に、Office Outlook 2002/2003を利用している場合も、Windows Messengerに自動ログオンする場合があるので、設定を変更(確認)する必要がある。

 Outlook 2002では、[ツール]−[オプション]メニューを実行し、表示される[オプション]ダイアログの[その他]タブをクリックする。そして[Microsoft Outlook でインスタント メッセージを使用可能にする]チェック・ボックスをオフにする。

 Outlook 2003では、[ツール]−[オプション]メニューを実行し、表示される[オプション]ダイアログの[その他]タブをクリックし、[[宛先]フィールドにMessengerの状態を表示する]がオンになっている場合には、これをオフにする。End of Article

Outlook 2003のオプション設定
[ツール]−[オプション]メニューを実行し、表示される[オプション]ダイアログの[その他]タブをクリックする。
  このチェック・ボックスがオンになっている場合は、オフにする。ただし直上にある[個人情報スマートタグを使用可能にする]のチェック・ボックスをオフにすると、自動的にこれも無効になるので設定しなくてもよい。
  [OK]ボタンをクリックする。
 
更新履歴
【2005/04/21】解説の冒頭部分で、当初は「Windows 2000/XPには、インスタント・メッセージング・ソフトウェアのWindows Messengerが標準搭載されており」と解説しておりましたが、実際にはWindows 2000にはWindows Messengerは搭載されておりません。お詫びして訂正させていただきます。
【2005/04/19】[Outlook 2003のオプション設定の画面において、当初は「個人情報スマートタグを使用可能にする」をとしておりましたが、正しくは「[宛先]フィールドにMessengerの状態を表示する」を指すべきでした。お詫びして訂正させていただきます。

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